阪神サヨナラ負けで自力CS消滅 金本監督は選手鼓舞「もう、やるだけ」

[ 2018年10月4日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3―4広島 ( 2018年10月3日    マツダ )

10回、代打に高山を送る金本監督(撮影・坂田 高浩)
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 阪神は3日の広島戦で延長11回サヨナラ負けを喫し、今季8試合を残して自力でのクライマックス・シリーズ(CS)進出の可能性が消滅した。延長11回1死一塁。6番手でマウンドに上がった岡本が、鈴木に打ち砕かれた。左翼線へサヨナラ二塁打を浴び、「打たれたのがすべてです。反省して、また頑張ります」と肩を落とした。4時間16分の激闘の末、敗戦。それでも金本監督は、努めて前を向いた。

 「選手は本当に、やっていると思う。今の戦力で戦うしかないですから。なんとか、今いるメンバーで意地を見せてほしいね」

 この敗戦で、借金は今季ワーストを更新する15に膨らんだ。そして、自力によるCS進出の可能性も消え去った。とはいえ、まだ下を向くわけにはいかない。残り8試合。CS進出の可能性が残っている限り、全力を尽くして勝利を追い求めるのみだ。

 「あと一本というチャンスは、ずっと作ったんですけどね。まあ勝負所の一本…得点圏でのね。今年、ずっと続いていますけど、そういう勝負強さというものが、もう少し、チームにほしいですね」

 振り返ってみれば、今季の低迷を象徴するような敗戦だった。勝負所で、打線にあと一本が出ない。

 7回、同点に追いつき、なおも2死満塁の勝ち越し機では、大山が三ゴロに倒れた。9回1死一、二塁では島田、福留がそろって打ち取られた。続く10回にはナバーロの二塁打で1死二塁の好機を作りながら、決定打を欠いた。そして11回も1死一、二塁で打席に福留という、現状のチームにとって最高の状況を作り出したものの、頼みの主将が4―6―3の併殺…。まさに、あと一本が出なかった。

 4日のヤクルト戦に敗れるか、巨人が勝利しても、CS進出の可能性が完全に消滅する。Bクラス以下が確定し、事実上、今季の“終戦”を迎えることになる。「全力で勝ちに行っていますけど…もう、やるだけですね」と指揮官。勝つしかない。

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2018年10月4日のニュース