ソフトB中田1500投球回飾った3勝目「花束は何だろうと」

[ 2018年6月1日 05:30 ]

交流戦   ソフトバンク5―2阪神 ( 2018年5月31日    甲子園 )

1500投球回を達成し花束を手にする中田(中央) (撮影・奥 調)
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 三塁ベンチに戻ると、花束を渡された。7回、ソフトバンク・中田が阪神のクリーンアップを3者連続三振に斬り、通算1500投球回をクリアした。「花束は何だろうと思った。(1500回は)意識していなかった。ドラゴンズとホークスのトレーナーの方に体を見てもらったおかげ。大きなケガなくやれているので感謝したい」。

 7回までわずか82球で2安打投球。だが、8回1死から3連続四球。犠飛で1点を失い、糸原に四球を与えたところで降板した。「しんどかった。最後はいい形で終われなかったので、次の課題にしたい」と反省も忘れなかった。

 プロ14年目の36歳。積み上げた白星は98となった。入団時はがむしゃらに全力で腕を振る投球スタイルだったが、年を重ねるごとに、引き出しは増えている。

 今季、プレートは一塁側を踏んで投げる。理由は「年々、インステップするようになって、若い頃のように三塁側だと右打者の外角に投げにくくなってきたから」。中6日の登板間に行うブルペン投球は、登板2日前に投げる投手が多い中、中田は3日前に入る。「僕はブルペンでは人よりも球数を多く、70球以上投げるので、疲れが残らないようにと考えると、3日前がいいから」とベテランは説明する。

 甲子園での勝利は中日時代の2007年9月16日以来。3910日ぶりの聖地1勝には「(前回の勝利は)さすがに覚えていない」と笑った。5回の打席では右前打を放つなど、交流戦ならではの喜びも味わった。

 登板過多のモイネロ、嘉弥真の両左腕が休養日だった中、工藤監督は「(中田は)完封ペースだったんだけどね。長い回を投げてくれたから(中継ぎを)休ませることができた」と称えた。ベテラン右腕は「次回は最後まで投げきれるように」と引き締めた。

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2018年6月1日のニュース