下柳氏 虎の同郷・長崎コンビに激辛エール「来季ダメなら…」

[ 2017年11月27日 06:36 ]

「下柳剛ドリームカップ」の表彰式で子供たちと記念写真に納まる元阪神・下柳氏(後列中央)
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 元阪神の下柳剛氏(49)が26日、長崎県諫早市で自身が主催する「下柳剛ドリームカップ・少年ソフトボール選手権大会」に姿を見せ、郷土の後輩でもある阪神・松田遼馬投手(23)と江越大賀外野手(24)に対し、あえて厳しい言葉で奮起を促した。お前らの力は、こんなものじゃない――。その口調は、次第に熱を帯びていった。

 「若手も出てきているし、このままでは追い込まれていく。背水の陣、乾坤一擲の精神、来年ダメならユニホームを脱ぐ覚悟でやらないといけない」

 チームは昨年の4位から2位へ躍進したが、2人揃って低迷した。セットアッパーの一角として期待された松田は26試合登板で1勝2敗、防御率5・05。数少ない右の大砲候補である江越に至っては、3年目ですべて自己ワーストとなる28試合出場で打率・077、本塁打、打点ともに0に終わった。長崎コンビを尻目に、チームでは投打にフレッシュな新戦力が台頭。松田、江越ともにこのままでは居場所がなくなる。

 「遼馬は(中継ぎで)カーブがピンチの場面でも使えるようになれば、ものすごい武器になる。江越もスイッチを挑戦すると決めたからには、結果を出さないといけない。身近にいた大和が、ほぼ成功という形にもっていけたんだからね」

 当の本人たちも、自覚は十分だ。高知・安芸での秋季キャンプに参加していた江越は17日から両打ちに挑戦するべく、左打席での打撃練習を始めた。松田も21日の契約更改で、先発限定だったカーブをリリーフ登板時にも投じる考えを明かすなど、来季の巻き返しに向け準備を進めている。

 毎年12月には地元・長崎で野球教室を開催しており、阪神勢に加え広島の今村、大瀬良らも参加する。下柳氏は「県人会は広島勢だけでなく、阪神の2人にも引っ張ってもらわんと」と訴えたように、猛虎のかわいい後輩の躍進を誰よりも願っている。(森田 尚忠)

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2017年11月27日のニュース