【日本シリーズ大分析2】重い1点…DeNAバッテリーが許した8回三走生還

[ 2017年11月5日 08:44 ]

SMBC日本シリーズ2017第6戦   DeNA3―4ソフトバンク ( 2017年11月4日    ヤフオクドーム )

<ソ・D>8回1死三塁、ソフトバンク・柳田(中)の投ゴロを捕球し、三走・城所(右)を目でけん制するも一塁へ送球するDeNA・砂田
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 逆にDeNAは、8回の失点で流れを手放した。2点リードの1死三塁。投手の砂田が柳田の投ゴロを処理した時点で、三塁走者の城所は大きく三塁ベースから飛び出し、三本間の中間あたりにいた。

 一瞬、目で制した砂田だったが、捕手の嶺井が一塁を指示したこともあり、本塁ではなく一塁に送球。柳田はアウトも、城所が生還して点差は1点に詰まった。重い、重い1点だった。

 本来ならホームに送球し、三塁走者を挟殺プレーでアウトにする場面。1点を覚悟した状況で、無失点で切り抜けるチャンスがやってきた。それを逃した、記録に残らない大きなミスと言っていい。砂田は走者を目で制した時点で「ホームには還らないだろう」と思い込んだのか、そこから次のプレーに移ってしまった。エアポケットのような瞬間だったかもしれない。

 8回の失点で、結果的に守護神・山崎康は1点差で9回のマウンドに。打順は3番・デスパイネからで、ソロ本塁打で同点という重圧のかかる状況になった。そして、魅入られたように内川に一発を浴びてしまった。

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