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【大谷&誠也対談】誠也 空振りで感じた大谷の凄さ「バケモンか?と」

侍ジャパンで日の丸を背負う大谷(右)と鈴木
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 2017年。野球界にとっては「世界一奪還」の年明けだ。3月開催の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。侍ジャパンは連覇から一転、準決勝で敗れた13年の前回大会の雪辱を期す。昨年12月20日の先行発表で代表入りした大谷翔平投手(22=日本ハム)、鈴木誠也外野手(22=広島)が新春対談。同じ1994年生まれの「二刀流」エースと「神ってる」スラッガーが、共通の目標を見据えた。 (取材・柳原直之、江尾卓也)

 ――あけましておめでとうございます。大谷選手は球団から18年シーズン以降のメジャー移籍を容認され、また新たな気持ちで臨む年ですね。

 大谷 行きたいと思ったときに意思を尊重してくださることになり、ありがたいと思います。まずはファイターズの日本一に全力を注ぎます。

 ――鈴木選手は昨年以上の飛躍に期待大です。

 誠也 日本シリーズでは翔平のチームに負けてしまったので。正月の願い事は「日本一」。とにかく勝ちたいです。

 ――昨秋の侍ジャパン強化試合(※1)で、お二人は初めてチームメートになりました。

 大谷 プロ1年目の秋、宮崎フェニックスリーグで初めて会って、ちょっと話したけど、ちゃんとしゃべったのはあの時が初めてだね。

 誠也 常に野球のことばっかり考えてるんで、凄いと思った。それをちょっとでも変えてやろうと思っていろいろやったけど…駄目だった。

 大谷 何やった?特にやってないだろ(笑い)。

 誠也 会話の中で正体を暴きたいと思ったけど、難しかった。

 大谷 僕はこれが正体なんで。それにしても強化試合での誠也、やっぱり「神ってた」ね。

 誠也 やめて。もう使うなって、それは。

 大谷 やっぱりチャンスに強い。「神ってる」と言われるのは嫌?

 誠也 それでいろんな人に知ってもらえたんだけど、うれしくはないよね。「神ってる」と言われないように、実力で結果を出したいから。

 ――強化試合で大谷選手は東京ドームの天井裏への打球、鈴木選手は満塁弾(※2)があった。

 大谷 誠也のは外野を越えそうと思ったら、そのままスタンドイン。ポーンって軽く振ってるように見えたんで、凄いパワーだと思った。

 誠也 軽く…じゃねーわ。そっちこそ天井に当たるのは何回か見たけど、ぶち抜いていくのはちょっと凄い。一瞬だった。パキューンって。

 大谷 え?どんな?

 誠也 だから、パキューンって(笑い)。あれは凄かった。それと印象的だったのが、空振りしたスイングがベンチまで聞こえたこと。あれは初めての経験で、バケモンか?と。強化試合でも使われたWBC公式球は、僕的には飛ばない感じがした。それをばしばし飛ばしていて、凄いなと。

 大谷 褒めすぎ。

 誠也 ユニホーム姿だと痩せて見えるのに、部屋に裸で来たとき、なんや!?この体って思った。

 大谷 裸って、やめろ。上半身だろ。そうじゃないと変な意味になる。

 誠也 ウエートトレーニングも見た。身体能力や身長があるから…とか言われてるけど、そうではなくて、やることやっての結果なんだと思った。サプリメントなども考えて取っているからこうなるんだと分かった。

 大谷 誠也も秋に会った第一印象はでかかったというか、ちゃんとトレーニングしている体つきだった。打撃はツーストライクからうまいなという感じがする。カウントを整えていくところ。それも、あまりスイングを変えることなくね。

 誠也 三振しないでなんとか転がしたり、事を起こしたい。追い込まれたらそこは意識している。でも、翔平と一緒にバッティング練習はしたくないよ。あれだけ飛ばされると、隣で力む。崩れる。改めて思ったのは自分は自分、ということ。

――2人とも国際大会は経験してきている。

 大谷 高校日本代表で出た(12年の)18U世界選手権は、甲子園の先にある大会みたいな感覚。そこまでプレッシャーを感じなかった。(15年の)プレミア12も出ましたが、WBCはちょっと違うんじゃないかと。

 誠也 (14年の)21UW杯に出たときも「負けてはいけない」と思ってやったけど、WBCというのは絶対違うと思う。

 大谷 WBCといえば優勝を決めたイチローさんのヒット(※3)。記憶としてはあれが一番。

 誠也 凄い印象に残ってるね。強化試合のオランダ、メキシコはWBCの本メンバーは少ないと聞いていて、その中でも強いと思った。WBCは厳しい試合になると思う。でも、翔平がいつもどおり投げれば、当たらないし、簡単に抑えられると思う。翔平は投打で比べると、バッターの方が真剣そうにみえるね。ピッチャーの時は笑ったりする時もあるけど。

 大谷 変えてるつもりはないよ。ただ、バッターの時は緊張したことはない。ピッチャーには負け投手、自分のせい…というのがあって、その分のしんどさも、うれしさも感じる。WBCはそういう部分も色濃く出ると思う。だって初回に5点とか取られたら、戦犯扱いでしょう。びびるんじゃないかな。誠也は緊張する?強化試合はむっちゃ緊張してたよな。

 誠也 バッター専門だし、打席では緊張する。強化試合は吐き気がするぐらいだった。ただ、シーズン中は自分で自分にプレッシャーをかけるようなことはやっていた。そうしないと全試合全打席、集中力が持たない。

 ――メジャーリーガーとの対戦は楽しみ?

 大谷 野球をやっている人なら、みんな楽しみだと思う。やったことない人と戦うのは楽しい。

 誠也 メジャーリーガーは野球選手の中のトップ。そこから選ばれた選手との対戦は凄い興味がある。カーショー(ドジャース)が投げるという話もある。一度は打席に立ってみたいと思う。

 大谷 カーショーとは投げ合うより、どうせなら打席に立ってみたい。誠也には神ってるプレーをしてほしいね。さらに進化させたプレーを。

 ――同学年の他競技の選手には、フィギュアスケートの羽生結弦や競泳の萩野公介らがいる。

 誠也 強化試合のときに、翔平が親しい萩野選手との食事に連れて行ってもらいました。

 大谷 鈴木誠也世代。

 誠也 それ、絶対言うと思ったわ〜。

 大谷 神ってる世代。

 誠也 やめろって。本当にやめろって(苦笑い)。

 大谷 真面目な話をすると僕らは日本でしか戦ってない。公介も羽生くんも世界基準。そういう意味でまだまだです。

 ――WBCでは2人がその「世界」に挑む。

 大谷 初めてなので、分からないものが多い。世界一になりたい気持ちがある一方、その中で戦うプレッシャーがどれだけ重いのかな…と。想像はしても、理解はしていない。経験されている人は分かるかもしれないけど、僕たちはまず戦いの中に入ってみないと。

 誠也 やっぱり日本野球がなめられたくない。そういう気持ちは、代表に選ばれる方はみんな持っていると思う。世界一になりたいです。試合に使ってもらえるのなら、仕事ができるように、しっかり準備したい。

 ――WBCの後は、ともに自チームでリーグ連覇を目指していく。

 大谷 日本シリーズで戦った広島は強かった。ホームランを打たれた後、誠也はしっかり三振してくれたけど(※4)。

 誠也 わざとじゃねーわ。流れに乗って打てるかと思ってたよ。

 大谷 同学年なんで打たれたくはなかった。前の年まで同学年といえば藤浪(阪神)。爆発的に活躍した野手はこの世代で誠也が初めてだった。

 誠也 こっちも同学年でこういう凄い選手がいるのは凄い刺激。翔平はシーズン中もぼんぼんホームランを打っていて、打席数もこっちが全然多いのに負けられない、という思いだった。

 大谷 誠也に今年やってほしいのはトリプルスリー…。いや、3冠王。いやいや。「3冠トリプルスリー」だ。トリプルスリーを成し遂げて3冠王。つまり最強だね。

 誠也 交流戦で当たったときは盗塁を稼がせてください。トリプルスリーをやるには盗塁が一番難しいから、まじで。翔平には(13年楽天の)田中さんの記録を抜いてほしい。24連勝を抜く25連勝。バッターとしては、ほどほどに3割30発。

 大谷 お互いに、いい一年にしよう!

 (※1)昨年11月10〜13日にメキシコ、オランダと各2試合を実施。打者専念の大谷は11打数5安打1打点、1本塁打。鈴木は16打数5安打6打点、1本塁打。

 (※2)ともに最終オランダ戦。7回、代打・大谷の打球は東京ドームの天井の隙間へ。球場ルールで二塁打となった。鈴木はタイブレークの延長10回に決勝満塁アーチを放った。

 (※3)09年の第2回大会は韓国との決勝に。3―3の延長10回表、準決勝まで打率.211だったイチロー(当時マリナーズ)が林昌勇(イム・チャンヨン)から中前に2点打。

 (※4)昨年10月22日の第1戦、先発の大谷は4回に広島4番松山、6番エルドレッドにソロ本塁打を被弾。5番の鈴木は三振。大谷対鈴木は2三振、1四球。

[ 2017年1月1日 09:06 ]

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