錦織もやってる!阪神・岩貞 縄跳びトレ導入「小さな筋肉を」

[ 2016年12月22日 05:30 ]

 阪神・岩貞祐太投手(25)が21日、年明けの自主トレーニングで「縄跳び」を取り入れ、肉体改造に励む考えを明かした。筋持久力や手首の強化に効果的で、必由館時代にも取り組んだ“原点回帰トレ”。10勝をマークした今季は、6、7月に未勝利に終わるなど失速しており、年間通して高いパフォーマンスを維持すべく、跳んで、跳んで、跳びまくる!

 地味にすごいトレーニングで“2年目のジンクス”も軽く跳び越えてみせる−。今季自身初の10勝をマークした岩貞が、異色トレを敢行し、さらなるレベルアップを目指す。

 「トレーニングメニューに縄跳びを取り入れようと思っています。大きな筋肉は、秋季キャンプである程度付いてきたと思うので、縄跳びをすることで、そこに小さな筋肉を付けていきたい。能見さんにも(縄跳びの是非を)聞いて、最終的には判断したいと思う」

 秋季キャンプでは、ウエートに時間を割き、全体的な筋力アップに成功した。雄たけびをあげながら100キロを超えるバーベルを担ぎ上げる派手な鍛え方とは正反対の“地味トレ”ではあるものの、テニス世界ランキング5位の錦織圭も先日、オフィシャルアプリに縄跳びトレーニングで来季へ準備を整える写真を投稿するなど“世界基準”の練習メニュー。来年1月上旬から沖縄で合同自主トレを行う先輩左腕・能見の助言も仰いだ上で、縄を相棒に汗を流していく。

 利点は多い。ゴム製とは違い、空気抵抗の多い布製の重量感ある製品を使う予定で、上、下半身はもちろん、手首の強化にも効果的。直球の球威アップ、今秋から新たに取り組むスローカーブや、勝負球のスライダーにも好影響を与えそう。また、長時間跳ぶことで、筋持久力の向上も期待できる。今季は夏場に失速しており、高いパフォーマンスを維持できる“シーズン完走ボディー”をつくり上げる。

 原点回帰の意味合いもある。必由館時代には太いロープで縄跳びし続ける練習メニューがあり、全身が悲鳴を上げた記憶が今も脳裏に焼き付く。熱い思いで白球と向き合った高校時代を思い出し、新たな気持ちで来季へ向かう。

 「今年10勝できたのは、自分の力だけではない。使ってもらった印象が自分の中でも強いので。来年が勝負だし、オフが大事になる。休んでる暇はないと思います」

 “跳変革”のオフを経て、真価の問われる2017年に挑む。 (遠藤 礼)

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2016年12月22日のニュース