体の変化に苦しむ巨人・内海 恩師の復帰に「うれしさしかない」

[ 2016年12月22日 10:00 ]

巨人・内海
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 巨人・内海哲也投手(34)の切実な思いを聞いた気がした。14日に小谷正勝氏(71)が来季、巡回投手コーチに就任することが発表された。05年から11年まで師事した恩師の復帰が決定し、神奈川県川崎市のジャイアンツ球場で自主トレを行った内海は報道陣に応対。その最後に「良い姿を見せられるように(小谷コーチに)変えてほしいです。他力ですけど」と、自虐気味に話した。その言葉にここ数年の苦しみが表れていたように思う。

 11、12年と最多勝のタイトルを獲得したエースも14年は7勝、15年は2勝、今季は9勝と3年連続で勝ち星は1桁にとどまった。「年齢によって体の使い方が変わる。うまくいかないなと思っている」。加齢による体の変化に戸惑い、苦しんでいる。だからこそ「良いとき」を知る小谷コーチの復帰は朗報だった。若手時代に教わったことについて「全部です。何かと言われてもありすぎて答えようがない」と話し、「すべてを変えてくれた恩人。(復帰は)うれしさしかない」と続けた。

 内海によれば、小谷コーチは“魔法使い”だと言う。「(フォームについて)ワンポイントアドバイスをしてくれる。魔法みたい。フォームの流れの中で“ここをちょっと”とか。料理で言うと“塩を少々”みたいな感じ。それですべてが変わる。神ってる。ほかのコーチがどうこうじゃなくて、僕には小谷さんがあっている」と、今年の流行語大賞を用いて恩師の手腕を表現した。来年4月には35歳を迎えるベテラン左腕。その復活劇に期待している。(記者コラム・黒野 有仁)

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