タイトルも減俸…ソフトB柳田 納得1000万円減「もっと下がると」

[ 2016年12月22日 05:33 ]

契約を更改し会見場に入る柳田
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 納得のダウン提示だった。ソフトバンク・柳田は福岡市内のホテルで契約更改交渉に臨み、1000万円ダウンの年俸2億6000万円でサイン。

 2年連続で最高出塁率(・446)のタイトルを獲得しながらの減額にも「もっと下がると思っていた」と、すっきりした顔で会見場に現れた。

 今季は打率・306、18本塁打、23盗塁。数字だけ見れば「悪くはないかなと思います」。ただ、昨季トリプルスリーを達成し、今季はプロ野球史上初の「40本塁打40盗塁」を目指していただけに「ズバぬけてはいないので納得はできない」。何よりの心残りは終盤の負傷離脱だ。9月1日の西武戦(西武プリンス)でダイビングキャッチを試みた際に右手薬指を骨折。シーズン中に復帰できずチームは優勝を逃した。「全試合出て、というのがレギュラー。そこが駄目」と悔やんだ。

 ただ、すぐに視線を来季に向けた。球団首脳からは「トリプルスリーをもう一度」の指令も受けたそうで「少々打っても(年俸は)そんなに上がらないですからね。めっちゃ打ちます」と逆襲を宣言。来季は「40本塁打40盗塁」のような具体的な目標は立てず「ホームランはキャリアハイ(の34本以上)は打ちたい」とだけ言った。

 20日に18人が発表された来春WBCの日本代表メンバーに自身の名前はなかった。11月の強化試合を辞退する原因となった右肘痛は現在もリハビリ中。「選ばれたい気持ちはありますが、まずは体を100%にしなければ」。連日、福岡県筑後市のファーム施設で育成選手とともに走り込みで汗を流す柳田。悔しさを味わった分だけ、来季に懸ける思いは強い。

 ≪過去には張本、福本ら≫柳田(ソ)は最高出塁率を獲得しながら年俸が1000万円ダウン。タイトル奪取年の翌年に年俸が下がった主な例は、69年最高出塁率の張本勲(東映=1640万円→1560万円)、72年最多奪三振の鈴木啓示(近鉄=1800万円→1600万円)、81年盗塁王の福本豊(阪急=4200万円→4100万円)、02年赤星憲広(神=4000万円→3700万円)などがある。

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