“超人”糸井と“神ってる”誠也 守備は「根性」で意気投合

[ 2016年11月30日 08:00 ]

「守備に必要なのは根性」と発言する糸井(手前)の後ろで噴き出す鈴木
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 守備のベストナインに贈られる「第45回三井ゴールデングラブ賞」の表彰式が29日、都内のホテルで行われ、記者投票で選ばれた18選手にトロフィーと副賞の賞金50万円が贈呈された。国内フリーエージェント(FA)権を行使してオリックスから阪神に移籍した糸井嘉男外野手(35)は7度目の受賞。守備の極意を「根性!」と話すと、初受賞の広島・鈴木誠也外野手(22)が丁々発止のやりとりで応じて会場を沸かせた。

 至極、真顔で糸井は言い放った。イチロー(オリックス)らに並ぶ、パ・リーグの外野手では5人目となる通算7度目の受賞となった。壇上で「守備の極意は?」と問われると、間髪を入れずに答えた。

 「根性、です。投手を助けたいという気持ち」。表彰式の会場がドッと沸く。これに即座に反応したのが、プロ4年目で初受賞となった鈴木だ。「自分はまだ(根性が)ないですが、これから根性をつけていきたい」。年齢は一回り以上、13歳も違う。それでも糸井の独特な「根性論」に共鳴した鈴木は、「糸井選手のような、肩も強くて素晴らしい選手になりたい」と声を大にした。

 糸井が「超人」なら、鈴木は「神ってる男」。来季は同じセ・リーグで、外野手として覇を競い合う。糸井は日本ハム、オリックスに続いて3球団でのゴールデングラブ賞受賞なら、野手では史上初。「トライします。毎年、目標にしている」と誓った。対する鈴木は「毎日思うんですよ。僕がもらっていいのかって」と、謙虚な姿勢を崩さない。どちらも無限のポテンシャルと「根性」を秘める。来季は3月31日、いきなり開幕カードで激突する。

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