阪神・原口 球団史上最高アップ率358%増「勢いのままやれた」

[ 2016年11月30日 05:30 ]

笑顔で会見に臨む原口
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 阪神・原口文仁捕手(24)が29日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み今季年俸480万円から、球団史上最高358%アップの2200万円(金額は推定)でサインした。7年目の今季は4月に支配下登録され、11本塁打をマークするなど超変革を掲げたチームを象徴する大活躍。さらなる躍進が見込まれる来季は、捕手での規定打席到達を目標に掲げた。

 サクセスストーリーを最高の“エンディング”で締めくくった。07年オフの桜井(346%)を超える球団史上最高アップ率を手にした阪神・原口は、刺激的な1年を力強い口調で振り返った。

 「金本監督はじめ、いろんなスタッフの方にお世話になって、良いタイミングで1軍に上げてもらったので、勢いのままやれた。(1軍で)初めて出た試合はすごく印象に残っている。頭が真っ白で無我夢中にやった」

 4月下旬に3年ぶりに支配下へ復帰すると、持ち前の打撃力で幾度となくチームを救い、打率・299、11本塁打、46打点の成績を残し、中軸を任されるまでに成長した。超変革の象徴として突っ走った1年の「証」とも言える大幅増額に、満面の笑みを浮かべてもおかしくなかったが、視線は早くも来季へ向けられていた。

 「キャッチャーで勝負して、数多く試合に出られるように。キャッチャーでチームの勝利に貢献できるように。(捕手で規定打席は)そこは目標ですね。(個人の)数字は意識しない。そこ(規定打席)までいく成績を残せるようにしたい。まだまだ自信はないので、練習を積んで結果を残せるように」

 万全でない右肩を考慮され、今秋は一塁も守ったが、捕手一本で勝負する意気込みを示した。正捕手として、今季は79打席足りなかった規定打席に到達することが究極の目標だ。

 「ファーストをやって、キャッチャーの準備はできない。キャッチャーの準備をして、ファーストへいけと言われた時にいけるようにしたい」

 捕手としての真価が問われる“2年目”へ戦いは始まっている。 (遠藤 礼)

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