「サンデー大谷」で首位ソフトB狙い撃ち 8月までに3度登板へ

[ 2016年7月18日 07:40 ]

小久保監督(右)と握手を交わし壇上に上がる大谷

 プロ野球は18日からセ、パ両リーグとも後半戦が始まる。ソフトバンクが独走するパ・リーグは、6ゲーム差で追う2位の日本ハムが待ったをかける。キーマンは16日の球宴第2戦(横浜)でMVPに輝いた大谷翔平投手(22)。右手中指のマメの影響で後半戦最初の先発予定の24日のオリックス戦(札幌ドーム)は回避する可能性があるが、7、8月に3カード組まれているソフトバンク戦では先発する方向。大逆転Vのシナリオの主人公となる。

 朝一番の飛行機で東京から札幌へ戻ってきた栗山監督は札幌ドームに慌ただしく現れた。球宴に出場した大谷、中田らは休日だったが、18日の楽天戦(札幌ドーム)に備えた全体練習に参加していた吉井投手コーチ、厚沢ベンチコーチとスーツ姿で面談。注目される投手・大谷の起用法について、指揮官は「何も決まっていない。あすの状態を見てから」と話した。

 予定通りなら次回登板は24日のオリックス戦だが、10日のロッテ戦(札幌ドーム)で右手中指のマメをつぶしたために微妙な状況だ。「痛くてもキャッチボールはする。刺激を入れながらやっていかないと、投げられなくなる。皮がむけることもあるが、今回は大きく深かった。今までは2、3日たったら投げられたが今回は難しかった」と大谷。打者に専念した球宴中はキャッチボールも行わなかった。

 24日の登板は回避の可能性もあるが、首位のソフトバンクを追走するため、8勝、防御率2・03をマークしている大谷が先発ローテーションの軸になることには変わらない。仮に次回登板を飛ばしても前半戦同様に「サンデー翔平」を固定すれば、8月までに宿敵との直接対決で3度登板が可能だ。球団新記録の15連勝もあり、最大11・5差あったゲームは現在6ゲームまで縮まった。栗山監督も「ソフトバンクは意識しないといけない。うまく考えます」と含みをもたせた。

 手負いとはいえ、7連勝中の二刀流に悲そう感はまるでない。16日の球宴第2戦ではソロアーチを含む3安打2打点の活躍でMVPを獲得。後半戦へ、これ以上ない弾みがついた。「仕切り直して、一戦一戦とっていきたい。自分の持っている技術をゲームの中で発揮できればいい」。大谷が目指しているのは逆転のリーグ制覇、そして日本一だけだ。

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