阪神、福留と来季契約更新へ 「40歳4番」なら金本監督以来

[ 2016年7月5日 08:25 ]

阪神の福留

 来季の猛虎に、金本監督以来の「40歳4番」が誕生しそうだ。阪神が福留孝介外野手(39)と、来季も契約を更新する方針であることが4日、分かった。単年契約で今季に臨んでいる福留に関して球団は、40歳を迎える来季も必要戦力として構想。球団関係者は「今後も大きな故障などが無ければ、そうなると思います」と契約を更新する考えを示唆した。

 勝負強い打力に、抜群の守備力―。球団の野手陣で最年長となった39歳の今季も背番号8の存在感は絶大だ。福留は6月25日の広島戦(マツダ)で日米通算2000安打を達成するなど今季ここまで69試合出場、打率・305、3本塁打、24打点。45試合で4番を任され、猛虎打線の「顔」として君臨している。本塁打数こそ減り、走力にも若干の衰えを感じさせるものの、ここ一番での勝負強さはチーム随一。打力と守備力には、まったくと言っていいほど陰りが見えない。大きな故障さえ無ければ、来季も主軸候補の筆頭だ。

 金本監督以来の大役も現実味を帯びる。現役時代に「鉄人」の異名を取った指揮官は、現役を引退した44歳シーズンの12年にも31試合で4番に座った。福留が残留して来季も4番に座ることになれば、その指揮官以来の「40歳4番」となる。金本阪神はチーム方針として若手野手の育成に力を注いでおり、将来的には叩き上げの選手を4番に据えるビジョンを描いている。とはいえ、一朝一夕で4番を育てることはできない。まだまだ、福留の力が必要となることは想像にかたくない。

 もちろん現状を打破するためにも、そのバットが必要だ。チームは目下79試合を終え、34勝42敗3分けで最下位に沈んでいる。とはいえ、2位から最下位までが2ゲーム差でひしめき合う混セ。その中にあって、レギュラー陣で唯一、開幕から好調を維持し続けている背番号8の存在感は増すばかりだ。残り64試合。金本阪神の打のキーマンは、間違いなく福留だ。

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2016年7月5日のニュース