由伸弁当 今季1番人気で鶏からステーキに進化!監督監修は巨人初

[ 2015年12月29日 07:40 ]

来季発売される高橋新監督の弁当の試作品(C)Yomiuri Giants

 「由伸ロス」にはさせません。巨人が来季、本拠地の東京ドームで高橋由伸新監督(40)プロデュースの弁当を発売する。監督監修の弁当を販売するのは球団史上初めて。選手時代の今季、発売していた「こだわり鶏づくし弁当」(税込み1550円)が人気No・1だったため、引退即監督就任したことで人気商品を継続させる。キャンプ地・宮崎県産の黒毛和牛ステーキを加えてグレードアップし、税込み2000円で発売する予定だ。

 「選手・由伸」の人気は捨て難かった。今季、選手プロデュース弁当で最も売れた高橋由弁当を、来季は「監督版」としてリニューアルする。監督監修の弁当を発売するのは初めて。生え抜きのスター監督で、名将と呼ばれた原辰徳前監督でも発売されることはなかったが、球団の担当者は「引退して即監督になる方はなかなかいない。人気も1番だったので、選手監修弁当の中に“監督”という立場で特別に入って、売り出すことになりました」と説明した。

 球団は11年から東京ドームの主催試合で選手プロデュース弁当を販売。今季は高橋由、阿部、坂本、長野、内海、菅野、杉内の主力7選手に球団マスコット・ジャビットを加えた8種類だった。6、7月の13試合を対象として販売数1位を競う「選手弁トーナメント」を初めて開催。高橋由監修の「こだわり鶏づくし弁当」が4333食で初代王者に輝いていた。

 高橋由は今季限りで現役を引退し、第18代監督に就任。絶大な人気を誇る生え抜きスターで打席に入る際にひときわ大きな歓声が送られ、監督就任後も引退を惜しむ声が後を絶たなかった。その人気の大きさから、高橋監督が監修する弁当の商品化を求める声が球団内外から相次いだことで、継続発売を決定。中身は本人の好物である鶏そぼろなど鶏づくしだった今季のものに、キャンプ地・宮崎県産の黒毛和牛ステーキを追加する予定で、選手時代よりも豪華に生まれ変わる。

 今季、リーグ4連覇を逃した巨人。来季、高橋監督の下でリーグV奪回と4年ぶりの日本一を目指すためには、巨人ファンの後押しも欠かせない。弁当も「新体制」で観客の腹と心を満たし、大声援を生み出す原動力にしてもらう。

 ≪工藤監督弁当など人気≫他球団では監督プロデュース弁当を発売している。ソフトバンクは今季「工藤監督弁当」(税込み1500円)を発売。9マスに仕切られ、おかずたっぷりでボリューム満点だ。日本ハムもかつて「栗山監督弁当」(同1100円)を発売。「平らげる」意味でめんたいこ(ソフトバンク)など他5球団をモチーフとしたおかずが特徴だった。楽天も星野元監督の「闘将仙一弁当」(同1300円)を発売していた。

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2015年12月29日のニュース