中日・朝倉、引退登板で号泣「笑って去ろうと思ったが無理でした」

[ 2015年9月20日 21:05 ]

<中・巨>8回1死一塁、代打・堂上を捕邪飛に打ち取った朝倉(左)は号泣しながらマウンドを降りる

セ・リーグ 中日5―0巨人

(9月20日 ナゴヤD)
 今季限りでの現役引退を表明した中日の朝倉健太投手(34)が20日、ナゴヤドームでの巨人戦の8回に2番手として登板。元同僚の代打・堂上をこん身のストレートで捕邪飛に打ち取ると“最後のマウンド”で号泣した。

 先発・若松の後を受けて8回1死一塁の場面でマウンドに上がった。投球前からすでに目は赤く染まっていた。大歓声の中、1球で堂上を打ち取り“お役御免”。16年間のプロ生活に別れを告げた。

 試合後には“最後”のお立ち台に笑顔で上がった。まずはファンに「ありがとうございました」とあいさつ。「泣かないでおこうと思ったが、2軍の選手も1軍の選手も廊下に出てくれて“お疲れ様でした”というのを聞いて、もう…笑って去ろうと思ったんですが無理でした」と朝倉。「16年間という、今は短いか長かったかは分かりませんが、すごい声援をありがとうございました」と声を張り上げた。

 その後、マウンド上でナインによる胴上げ。5度、ナゴヤドームの宙に舞った。谷繁兼任監督もその輪のそばで見守った。「健太とは僕がドラゴンズにきて、長い間バッテリーを組んだピッチャーなんで、寂しくなる気持ちもある」。朝倉が降板する際にはマウンドに足を運んだが「ご苦労さんとひと言だけ言いました」と、長年チームを支えた背番号14を称えた。

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