【山田3冠王は?】データで分析 苦手の巨人戦克服すれば

[ 2015年9月8日 09:50 ]

ヤクルトの山田

 ヤクルト・山田哲人内野手(23)が、史上9人目のトリプルスリーをほぼ手中に収めた。次のターゲットとなるのは04年のダイエー(現ソフトバンク)・松中信彦以来となる3冠王。過去に2つの偉業を同時達成した選手はいない。現在、本塁打はトップで、打率と打点は2位につける。タイトルを争っているのは、ともに同僚で打点トップの畠山と打率トップの川端の2人。3冠王の可能性をデータから探った。(特別取材班)

 3冠王を目指す山田にとって、川端との首位打者争いは大きな関門だ。2人の今季カード別と月別の打率を出すと、特徴の違いがはっきりする。山田は交流戦を除き、広島、DeNA戦と打率4割を超えるが、巨人戦は1割台に低迷。一方、川端は広島戦の・264が最低打率で他のカードは全て3割台。カードによる打率差が山田に比べて少ない。山田が苦手の巨人戦残り5試合で数字を上げることができるかが重要な鍵になる。

 また、月別打率も山田は川端に比べ浮き沈みが激しい。もっとも3、5、7、9月と奇数月によく打っており、今月は活躍月との見方も成り立つ。過去10年間のセ・リーグで、9月以降打率2位から逆転首位打者は07、10年青木(ヤ)、11年長野(巨)、13年ブランコ(D)と3人(4度)いる。その中で07年は今季と同じ青木、ラミレスのヤクルト勢同士の一騎打ち。9月2日現在、打率1位のラミレスが・353、2位青木は・340と1分3厘差。それが最終、青木・346、ラミレス・343と逆転しタイトルを手にしている。山田は現在川端とは2厘差。今後山田が川端を抜き去る可能性は十分ある。

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2015年9月8日のニュース