7勝目の岩隈 “パパ”マー君祝福「違う自覚も芽生えてきます」

[ 2015年9月8日 05:30 ]

<アスレチックス・マリナーズ>6回1/3を5安打1失点で7勝目を挙げた岩隈(AP)

ア・リーグ マリナーズ3―2アスレチックス

(9月6日 オークランド)
 マー君、おめでとう。マリナーズの岩隈久志投手(34)は6日(日本時間7日)のアスレチックス戦に先発し、6回1/3を5安打1失点で7勝目を挙げた。登板後には楽天時代に後輩だったヤンキース・田中将大投手(26)のまい夫人が第1子を妊娠したことを祝福。家族思いの強い先輩らしくエールを送るとともに、自分のことのように喜んだ。

 岩隈らしく、少ない球数で打たせて取った。スイスイと6回まで3安打無失点、球数は68球。7回1死からソロ本塁打を浴び、次打者にも左前打され救援を仰いだが、79球と余力を残しながら7勝目を手にした。

 「低めに意識をしっかり持って、相手にスイングをさせないというのを、力を入れずにできたのが大きかった」。普段より長い中7日の間隔で臨み、チームを今季初の5連勝へと導いた。満足げに投球を振り返り、登板前に飛び込んできた後輩からの朗報にも、家族思いの岩隈らしく喜んだ。

 「うれしいニュースですね。違う自覚も芽生えてきますし、気持ちも違うと思うので、楽しみだと思います」。3人の子宝(1男2女)に恵まれ、球界きっての愛妻家の子煩悩で知られる。家族を持つことで得られる強みを知るだけに、先輩パパとしてのエールでもあった。8月12日に本拠地でのオリオールズ戦でノーヒットノーランを飾った直後にも、スタンドで観戦していたまどか夫人らへ「家族がきょうも見に来てくれていて心強かった」と感極まった表情で感謝を口にしていた。

 その試合も含め、これで最近6戦5勝。後半戦6勝は、トップのディッキー(ブルージェイズ)とケリー(レッドソックス)に1勝差で続くリーグ3位タイだ。右広背筋痛で前半は出遅れて、今季初勝利は7月11日とメジャー4年目で最も遅かったが、3年連続2桁勝利も視界に入ってきた。レギュラーシーズンの残る登板は5試合前後となる見込み。「最近はバランス良く投げられていなかった。それを修正しながら、低めの狙ったところに投げられたし、バランスも良かった」。内容への手応えにも、実感がこもっていた。

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