亡き担当スカウトのためにも…中日・若松 8勝!阪神戦連敗止めた

[ 2015年9月7日 05:30 ]

<中・神>若松は7回無失点で8勝目を挙げ、ファンと笑顔でタッチ

セ・リーグ 中日5-0阪神

(9月6日 ナゴヤD)
 ブレーク中の20歳が痛快「首位いじめ」だ。今季阪神戦2度目の先発となった中日・若松が、得意のチェンジアップを軸に7回4安打無失点。同戦の連敗を8で止め、自身8勝目で2桁勝利を視野に入れた。

 「立ち上がりは腕が振れいていないところがあったけど、開き直ってチェンジアップを多投しようと思った。きょうは両親と(担当だった)渡辺スカウトの奥さんと娘さんが見に来てくれていたので、絶対に勝ちたかった」

 14年に亡くなった恩人の家族の前での快投。初回こそ不安定だったが、2回以降はチェンジアップに直球、カーブを織り交ぜた緩急自在の投球で得点を許さず。今季の阪神戦は計13イニング無失点とキラーの素質を見せている。

 8月に4勝1敗で月間MVPに輝くなど、成長著しい右腕。先発ローテーション通りなら、あと4試合に先発でき、2桁勝利、新人王の可能性も残るが「2桁を目指せるところには来ていますが、苦しい中でチームの勝利に貢献することが大事」と表情を引き締めた。最下位に低迷する中、来季への明るい光となる白星だった。 (山添 晴治)

 ▼中日・森野(0―0の7回1死満塁で代打で登場し決勝中前適時打)きょうは相手の勝ちたいという気持ちを僕らの気持ちが上回ったと思う。

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2015年9月7日のニュース