トミー・ジョン手術受けた和田 館山を称賛「尋常ならざる精神力」

[ 2015年6月29日 06:44 ]

<ヤ・巨>スタンドのファンとタッチする館山

セ・リーグ ヤクルト6―4巨人

(6月28日 神宮)
 3度目の右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け814日ぶりに1軍マウンドに上がったヤクルトの館山。トミー・ジョン手術の「先進国」といえる米国でも、3度の手術からメジャーに復帰した投手はほとんどいない。元レッズの投手で、90年ワールドシリーズMVPを獲得したホセ・リホぐらいで、同投手はインタビューの中で「映画よりも凄いストーリー」と語っている。

 サンフランシスコ在住のジャイアンツ担当ドクターで、大塚晶則らを執刀した日系人のケン・アキヅキ整形外科医は「私はMLBに依頼され、日米のプロ野球における投手の肘のケガの実態調査を進めているが、3度メスを入れてカムバックした選手は思い浮かばない」と話す。実際に2度手術を受けたが、第一線の舞台に戻ることはかなわず、日常生活が不自由なために3度目を受けるケースはあるという。

 最近では、ダルビッシュ(レンジャーズ)ら日本投手も同手術を受けるケースが増えている。12年5月に手術を受け、14年7月にメジャー初登板を果たした和田は館山と同い年でもあり「精神的にもきつかったし、2度としたくない。3度というのは、尋常ならざる精神力。強い意志を感じる」と称賛した。(奥田秀樹通信員)

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