連日の2者連続ドメゴメ弾!真弓&バース以来28年ぶり快挙や

[ 2015年6月29日 05:30 ]

<神・D>4回、福留は先制ソロを放ちゴメス(左)とハイタッチ

セ・リーグ 阪神6―2DeNA

(6月28日 甲子園)
 連日の競演に甲子園の虎党が沸きに沸いた。3番福留、4番ゴメスが前日27日に続く2者連続アーチ。球団では1987年に真弓、バースが記録して以来、同一コンビ28年ぶりの離れ業だった。

 まずは福留だ。1試合2本塁打した勢いは、そう簡単には止まらない。0―0の4回1死、DeNAの先発・三浦が投じた内角高めのスライダーを強振した。右翼手の梶谷がフェンスまで下がったが、無駄な抵抗というもの。前日より強くはなかった浜風にも負けず、先制の12号ソロとなった。

 「追い込まれていたので来た球を打とうとしただけ。風に助けられた。きょうは野手が援護してあげられて、よかった」

 福留が打てば、ゴメスにも自然と期待が高まる。前日の8回に見せた連発ショーの再現…。確率的には非常に低いものだが、これが首位を行くチームの強さなのだろうか。ゴメスが応えた。三浦の真ん中高めの真っすぐを確実にとらえた打球は右中間スタンドに飛び込む9号となった。

 「(打球の)角度が低かったので本塁打になるとは思わなかった。すぐに再現できたし、続けていきたいね」

 藤浪の登板試合では、福留はこれで5本目の本塁打。しかもアーチを架けた試合は5戦5勝と勝率10割を誇る。ゴメスも藤浪登板試合で4発目。2人で計21本塁打のうち、藤浪援護弾は実に9本。若きエースにとっても、これ以上、頼りになる存在はないだろう。

 和田監督も殊勲の2人に最敬礼した。ベテランの先制弾には「完全に福留の1発で火が付いた。ポイントになる一発」と評せば、G砲に対しても「きのう(の左越え)とは違う。広角が使えるようになってきた」と、さらなる量産の予感を抱いた。

 6連勝は交流戦最終戦となった16日の日本ハム戦で3番福留・4番ゴメスが固定されてから始まっている。これ以上ない相乗効果。「FGコンビ」解散は、当分はあり得ない。 (水口 隆博)

 ≪珍記録でした≫ 阪神は4回に福留、ゴメスが連続ソロ。両者は27日DeNA戦でも8回に連続本塁打を放っていたが、同一コンビによる2試合連続の2者連発は、87年6月16、17日中日戦に3番真弓と4番バースでマークして以来、チーム28年ぶりと珍しい。

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