菅野も崩れた…今季最悪6失点「自分の実力」 巨人再び借金1

[ 2015年6月29日 05:30 ]

<ヤ・巨>7回途中でKOされ降板する菅野とベンチの原監督

セ・リーグ 巨人4―6ヤクルト

(6月28日 神宮)
 降板後のベンチで、巨人・菅野は口を真一文字に結び、懸命に悔しさを押し殺した。6回1/3を投げて今季ワーストの6失点。5回無死一塁、山田に喫した逆転2ランが試合の流れを決めた。

 「打ちにくると思ってゴロを打たせるつもりだった」。1ボールから投じた内角低めの145キロは悪いコースではなかったが、打球は左翼席中段へ。「本塁打だけは絶対駄目だと思って細心の注意を払っていたけど最悪の結果。ダメージは大きかった」と振り返った。

 高橋由の3ランなど一挙4点で逆転直後。また、許した走者は立岡の失策だっただけに、エースとしては踏ん張りたかった。原監督も「褒められたものじゃないですね。(5回は)あのくらい何とか抑えないとね。(ミスを)カバーしないと」と奮起を促した。

 リードした相川は「真っすぐの精度と力強さが少し足りなかった」と指摘し、菅野は「最後まで修正できなかった。そういうのも含めて自分の実力」と反省した。防御率1・93は依然リーグトップながら、6勝6敗と自身の「貯金」がなくなり、チームも借金生活に逆戻り。波に乗りきれない状況が続く。(大林 幹雄)

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