マートンで奪首だ!長野&富山でかがやき増す打率5割超え

[ 2015年6月23日 05:30 ]

長野に向かうマートン

 北陸新幹線に乗って長野―富山間の連勝街道を突っ走れ!0・5差で首位の巨人を追う阪神は、23日から広島2連戦。開催地の長野、富山では10年から4連勝中という地の利に加え、両地で通算打率・533を誇るマット・マートン外野手(33)が本領を発揮すれば、今カードも連勝間違いなし。“北陸新幹線シリーズ”で、一気に奪首や!

 目下3連勝中と勢いに乗る阪神が北信越地方でも連勝街道を突っ走る。今年3月に開通したばかりの北陸新幹線で結ばれた長野―富山間を転戦する今回の広島2連戦。首位・巨人に0・5ゲーム差と肉薄している猛虎にとっては、“奪首シリーズ”に他ならない。

 地の利が猛虎の追い風となる。10年から13年まで長野、富山、長野、富山の順で4試合が開催され、阪神は4連勝中。そして、くしくも今年は長野→富山の順で2連戦が組まれた。23日に長野でナイターを戦い、あす24日には北陸新幹線で富山へ移動してナイターに臨む。直通した北陸新幹線同様、連勝街道のレール上を一直線に突き進む算段だ。

 好相性は歓迎。ただ、気を緩めるつもりも毛頭ない。新大阪駅で報道陣に対応した和田監督は「(地方球場での好成績について)そうなの? 地方球場(との好相性)もあるけど、今年はビジターであまり勝てていないからね」と慎重な姿勢を崩さなかった。そんな指揮官を鼓舞する要素が、もう一つ存在する。マートンだ。

 M砲にとって“完全復調シリーズ”となれば最高だ。マートンは長野、富山で行われた10年以降の全4試合に出場し、15打数8安打、打率・533の高打率を誇る。当の本人は「(好調理由は)特に分かりません。ラッキーだね」と肩をすくめるばかりだが、両球場に対するイメージは決して悪くないはず。20日のヤクルト戦で待望の今季1号本塁打を放つなど、ようやく状態も上向いてきた。和田監督も「明らかに(不振の時期から)変化は出てきている」と大きな期待を寄せた。

 現在、勝率5割。指揮官は「チームとしては、ちょうど(プラスマイナス)ゼロになって、ここからが再スタートだと思う。相手うんぬんよりも一つ一つというゲームのスタート」と決意を新たにした。残り77試合。各駅停車でモタついている暇はない。混戦を抜け出すには、超特急での直行が理想。チームは東京駅で北陸新幹線「はくたか」に乗り換えて長野に入った。線路は続く。どこまでも。長野、富山、そして頂点まで。

 ≪好相性≫阪神は00年開場の長野オリンピックスタジアムで過去2戦2勝。また、1992年開場の富山市民球場では通算6勝12敗と負け越しているが、こちらも11年から2連勝中だ。

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