1年前はKOで試合中に強制送還…大野が雪辱完封、中日7連勝!

[ 2015年4月8日 07:57 ]

<ヤ・中>9回無死、川端を遊ゴロに打ち取りガッツポーズの大野

セ・リーグ 中日1-0ヤクルト

(4月7日 神宮)
 1―0。最少得点を守り、最後まで投げ抜いた。先発投手にとってはまさに快感だ。中日・大野は「最後まで投げられてうれしい」と声を弾ませた。昨年7月25日の巨人戦(ナゴヤドーム)以来、自身2度目の7安打完封勝利にも「10対0だった前回の時とは価値が違う」。チームを5年ぶりの7連勝に導き、堂々と胸を張った。

 116球。冷たい雨の降る中でテンポ良く投げ込み、三塁を踏ませなかった。初回、先頭の荒木に対して捕手のサインに首を振って直球で空振り三振に仕留めた。「あれで真っすぐに自信がついた」。最大のピンチは6回2死一、二塁。打席に山田を迎え「きょう一番集中した」という場面で、気合満点の146キロ直球で三ゴロに抑えた。

 春先は勝てない。嫌なジンクスも振り払った。昨年までのプロ4年間で3、4月の白星はゼロ。しかも神宮は昨年4月26日に1回5失点でKOされ、試合中に名古屋に強制送還された因縁の地だ。「昨年、一昨年と全く仕事をしていない。それを課題にキャンプからやってきた」。4月に挙げた今季初勝利。それだけに喜びも大きかった。

 「チームの雰囲気はめちゃくちゃいい。こうやって(連勝を)つなげられてめちゃめちゃうれしい」。谷繁監督も「きょうは球数も少なかったし、投げきってくれると思った」と最敬礼だ。開幕3連敗から7連勝。昇り竜の勢いは止まらない。

 ▼中日・大島(5回1死二、三塁で決勝左前打)差し込まれたけどうまく打てた。何とか先に点を取りたかった。

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