藤浪は…反対に能見は 江夏豊氏 キャッチボールの大切さを説いたワケ

[ 2015年3月22日 17:51 ]

トークショーを行った江夏豊氏

 野球評論家の江夏豊氏(66)が22日、都内の書店で著書「善と悪江夏豊ラストメッセージ」の出版記念トークショーを開催。基本の大切さ、キャッチボールの大切さを説いた。

 江夏氏はことし出身球団である阪神の沖縄・宜野座キャンプで臨時投手コーチを務めた。久々の現場復帰に「はっきり言って、自信はなかった」というが、約10日間、キャンプに参加した。「(短期間で)技術的に教えられても、選手たちにとっては迷惑なんです。ああだ、こうだと言うのは簡単だが、それはあまりにも無責任」と判断し、「基本をしっかりすること」と提唱し、「キャッチボールから1つ1つ教えた」ことを明かした。

 「僕らの時代では、キャッチボールを丹念にやっていた。キャッチボールは単なるウォーミングアップではなく、キャッチボールの延長がブルペンで、ブルペンの延長がマウンドなんです。キャッチボールでも、正しいフォームで投げないと、良いボールはいかない。キャッチボールをできない人がなんで正しい投球ができるのかと」とキャッチボールの大切さを力説。

 「キャッチボールをそんなに?って理解できないとうい選手もいた。藤浪(晋太郎)くんはそうだった」と将来のエース候補・藤浪の名を挙げた。「彼はちょっと特別。高校野球で経験積んできた選手ですし、自分の中に一本芯を持っている。ただ、やるやらないは別として聞く耳は持て!とは言った」と話した。

 その反対に能見は「思っていた以上に素直。僕の目をずっと見て、ちゃんと聞いていた」と話し、「少しでも接した選手たちがが活躍してくれたらうれしい」と今季の活躍を期待した。

 キャンプで指導したひとり、島本にグロープをプレゼントした。「記念にいただいたグローブだったが、誰にあげるかは中村GMか、中西投手コーチに決めてもらった」としつつも、「左投手ですし、彼らも期待している彼にプレゼントしたんだと思う。輝いているし、頑張ってほしい」と話した。

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2015年3月22日のニュース