“完全男”JX―ENEOS高梨 完全復活だ!早大4年時は未勝利

[ 2015年3月9日 05:30 ]

社会人のデビュー戦を心待ちにするJX―ENEOS・高梨

 第70回JABA東京スポニチ大会(スポーツニッポン新聞社、日本野球関東地区連盟主催)が、9日から16チームが参加して行われる。予選リーグを3日間で行い、12日に各ブロックの1位(4チーム)による決勝トーナメントを実施。東京六大学の早大からJX―ENEOSに入社した高梨雄平投手(22)ら、新人選手にも注目が集まる。なお、優勝チームには今秋の日本選手権の出場権が与えられる。

 「完全男」は社会人デビューを心待ちにしている。早大3年春に東京六大学野球リーグ史上3人目となる完全試合を達成した高梨は「3月の公式戦は経験がないが、しっかり準備していいコンディションで臨みたい」と力を込めた。

 大学4年間で11勝を挙げた左腕だが、完全試合以降は左肩痛などに悩まされ4年時は未勝利に終わった。「あの後に活躍できなかった。エネオスは勝つことが求められるチーム。貢献できるような投手になりたい」と、悔しさを糧に社会人の舞台に進んだ。年明けからチームに合流し、ブルペンでフォームを固めてきた。先輩捕手から「腕を振って、ベースの上に強い球を投げればいい」とアドバイスを受けると、140キロ台中盤の直球に磨きをかけた。

 同期だった有原は日本ハムからドラフト1位指名を受けた。キャンプ中も連絡を取り合い「2年後には有原と同じプロを目指したい」と刺激に変えている。今季から指揮を執る和嶋利博監督は「投手陣は順調に仕上がった。高梨もいい」と期待。オープン戦でも好投を続けるなど、不安はない。4年ぶりの頂点へ。新人左腕は自信を胸に、デビュー戦に向かう。

 ◆高梨 雄平(たかなし・ゆうへい)1992年(平4)7月13日、埼玉県生まれの22歳。高階南小3年時に川越リトルで野球を始め、高階西中では川越シニアに所属。川越東では1年春からベンチ入りし、3年夏は埼玉大会4強。早大では1年春から登板し、通算41試合で11勝5敗、防御率2・81。1メートル75、83キロ。左投げ左打ち。

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2015年3月9日のニュース