中島さすがの中前タイムリー 森脇監督「見習うべき点ある」

[ 2015年2月26日 05:30 ]

<オ・楽>3回無死三塁、中前に適時打を放つ中島

練習試合 オリックス11―1楽天

(2月25日 清武)
 勝負強さはさすがだった。楽天との練習試合で、4番に入った中島がオリックス初打点となる適時打を放った。3回、先頭の糸井が二塁打でチャンスメークすると、無死三塁と形を変えた後、永井の直球を中前にはじき返す適時打。質の高い打撃を見せた。

 意識としては、進塁打も頭に入れつつ、しかし「(自身)初めての得点圏だったから、還そうと思った」という。2球で追い込まれても慌てない。4球目の微妙なスライダーに対しては「ストライク取られたら嫌だからファウルしました」とカット。さらに6球目が暴投となり、無死三塁で楽天の内野陣が前進守備になると目が光った。

 最後はフルカウントからの9球目、直球を狙い通りにセンター返し。「ストライクを、どれだけ打てるか」という基本に忠実に放った。森脇監督も「反対方向を意識しながら、最後はあそこにはじき返す。見習うべき点がある」と、技ありの一打にうなった。

 本来、4番はブランコ、T―岡田らが濃厚だが、西武で738打点を挙げた勝負強さを発揮すれば、中島の可能性も十分ある。試合を視察した侍ジャパンの小久保監督も「何でアメリカで活躍できなかったのか分からない」と衰えていない力量に太鼓判。長丁場のシーズンなら、森脇監督の4番構想にも十分入りそうだ。21日のソフトバンク戦から、これで3試合連続安打中。「毎日、ヒット1本出たらいいね」と笑いながらも、徐々にレベルの高さを表してきた。

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2015年2月26日のニュース