山本昌世界一への18球 最年長勝利イケる、初シートで主力級料理

[ 2015年2月26日 05:30 ]

今キャンプ初めてシート打撃に登板する中日の山本昌

 レジェンド健在を猛アピールした。中日・山本昌が2軍の沖縄・読谷キャンプで初の実戦形式となるシート打撃登板。打者7人を1安打に抑え「とりあえず、“ストライクが入ってくれ”と思って投げた。あれ以上投げるとボロが出るんで、ちょうどよかった」と明るい表情で振り返った。

 先頭・赤坂に初球をいきなり中前に運ばれたが、その後は平田、エルナンデスら1軍クラスを相手に内野ゴロ5、外野フライ1。直球に得意のスクリューボールとカーブを織り交ぜ、わずか18球で6個のアウトを奪った。26日のキャンプ打ち上げを前に実戦形式で投げ「ここまでは順調。最低限のところまでは来た。75点から80点くらいかな」と手応えを口にした。

 今年8月で50歳を迎えるベテラン左腕にとって、新たな記録に挑むシーズンでもある。メジャーの最年長記録は、ジェイミー・モイヤー(当時ロッキーズ)が持つ49歳180日。プロ32年目の開幕を49歳228日で迎える山本昌が今季初勝利を挙げれば、メジャー記録も上回り「モチベーションになっている」という。今キャンプでは例年と同じように休日返上で体を鍛え、佐藤2軍チーフ投手コーチは「去年の今頃と比べても数段いい」と太鼓判を押した。

 今後は3月3、4日に行われる2軍の教育リーグ・ソフトバンク戦(ナゴヤ球場)で実戦初登板し、次回は先発。そして1軍から声が掛かれば、オープン戦に登板して開幕を迎える。「一にも二にも直球。直球の切れと精度をどんどん上げていきたい」。球界最年長は本気で開幕ローテーション入りを狙っている。

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2015年2月26日のニュース