良太レギュラー奪取宣言!憧れ鳥谷と“共闘”三遊間守りたい

[ 2015年1月16日 08:40 ]

甲子園新室内練習場での自主トレを公開した新井

 阪神の新井良太内野手(31)が15日、西宮市の甲子園球場で自主トレを公開した。昨年8月に発症した腰痛も順調に回復し、三塁でのレギュラー奪取を宣言。遊撃手でキャプテンの鳥谷が海外FA権を行使しながら残留したことに大喜びで、「一緒に三遊間を守りたい」と“共闘”を誓った。

 迷彩柄のジャージーを着用してきた新井の心は、すでに戦闘モードだということか。今季のテーマはただ一つ。レギュラー奪回だ。そして、ポジションも三塁しか見ていない。公私に仲が良く、尊敬してやまない鳥谷の横を守るつもりだ。

 「(鳥谷が残留して)うれしい。個人的にもチーム的にも。技術や、メンタル面でも、今までもアドバイスをもらっていたし、何とか頑張って一緒に三遊間を守りたい」

 一流のプレーヤーとして憧れる存在。昨シーズン中も試合後に何度も食事をともにさせてもらった。海外FA権を行使して、もう、いっしょにプレーできないのかとも思ったが、結果的には残留。メジャー移籍を応援する気持ちは確かにあったが、やっぱり半分はまたチームメートになれたことを喜んだ。

 「(残留決定後には)電話とメールをした。オレの電話が一番、うれしそうだったよ」

 相思相愛だと言わんばかりのジョークを飛ばした。三遊間を組むためには、自らが三塁のポジションを奪わなければならない。昨季は開幕第2戦から先発出場したが、8月に腰痛を発症して戦線離脱。ライバルの今成の半数以下の31度の先発出場に終わっている。

 その腰痛は、今もリハビリを続けている段階だが、現在はノックも受けられている。マシン打撃にも取り組んでいる。「今のところはいい感じ。しびれも収まってきている。キレというか、トレーニングの効果が出ているような気がする」

 今オフは肉体改造にも励んできた。宴席の場が増える年末年始も食事を制限。6日まで地元の広島でハードなトレーニングをこなし、体重は現在、93キロ~94キロを維持しており、13年キャンプイン時の102キロ、14年の97キロよりもかなり絞れている。さらに半月で90キロ台まで落として最軽量でのスタートをにらむ。

 「監督にも言われてますけど、(今季も守るところは)サードとライト。昨年と一緒のような感じでやっていく方向」

 チームの方針で昨季9試合に出場した外野の守備練習も今春季キャンプでは取り組むことになるが、自身の気持ちの中では三塁一本。「ひた向きに、前向きに声を出してやる」。確かにこの元気ぶりはホットコーナーがもっとも似合う!? 腰痛も、ライバルもすべて蹴散らしてみせる。 

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