敦賀気比福井勢初の決勝逃す 5戦連続2桁15安打も…

[ 2014年8月25日 05:30 ]

<大阪桐蔭・敦賀気比>東監督(左)に肩を抱かれて号泣する敦賀気比・平沼

第96回全国高校野球選手権大会準決勝 敦賀気比9―15大阪桐蔭

(8月24日 甲子園)
 1回戦から5戦連続2桁となる15安打を放っても倒せなかった。敦賀気比は大阪桐蔭との乱打戦に敗れ、福井勢初の決勝進出は幻に。それでも今大会5試合で計77安打、58得点に東哲平監督は「選手は持っている力以上のものを出してくれた。本当に素晴らしいチームだった」とねぎらった。

 強烈な先制パンチを食らわせた。初回1死から4連打。さらに、御簗(おやな)が右越えに満塁弾を放った。一挙5点。6番打者は追い付かれた直後の3回にも再び右翼席へ運ぶソロを放ち「また入ったので、自分で怖くなった」と驚いた。

 しかし、相手の打力に2年生エースの平沼がのみ込まれ、4回に今大会初めてリードを許した。浅井主将が「焦りの気持ちが出た」と言うように、6回以降はつながりを欠いて1点しか奪えなかった。ただ、甲子園出場が精いっぱいのレベルだったチームが、冬場の1日1000スイングで鍛えられ、その破壊力で攻め勝ってきた。浅井主将は「甲子園に来て力を発揮できて良かった」と悔いも涙もなく、すがすがしい表情だった。

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2014年8月25日のニュース