久保3連続押し出しで逆襲ムードぶち壊し「士気下げてしまった」

[ 2014年8月25日 05:30 ]

<巨・中>7回2死満塁、久保が森野に押し出し四球

セ・リーグ 巨人3-7中日

(8月24日 東京D)
 追い上げムードがしぼむ大乱調だった。1点ビハインドの7回2死二、三塁。巨人・久保は平田を敬遠気味の四球で歩かせた。誤算はその後だ。制球力のある右腕が別人のようにボールを連発する。ストライクが全く入らず、巨人では79年6月3日阪神戦の角以来、35年ぶりとなる3連続の押し出し四球。3人への計14球でストライクはたった2球では勝負にならず、「チームの士気を下げてしまった。追い上げムードだったし、チームに申し訳ない」とわびた。

 豊富な球種を誇る右腕も、この日投じたのはスライダーと直球だけ。途中出場の小林も立て直す間がなかった。原監督は「プロとして、勝負としては恥ずかしい勝負をしたし、させた。それは反省したい」と厳しい表情で振り返った。

 接戦が続いたこともあり、久保は8月に入って12試合目の登板だっ た。右肘手術明けとなった昨年は1軍登板はなし。それでも「(登板過多の)影響はない」と言い切った。山口、マシソンにつなぐ役割として欠かせない存在だけに、川口投手総合コーチも「役割は変わらない」と話した。

 攻撃では、3点を追う6回に阿部の中前適時打で1点を返し、なお無死一、二塁の場面で、村田が初球を簡単に左翼へ打ち上げた。続く高橋由の中前適時打では、一塁走者の阿部が三塁を狙ってタッチアウト。打球判断ができる中で完全なアウトとなり、阿部も「過信した」と話す。ミスが重なり、勝機は逃げた。

 連勝は3で止まった。26日からの阪神3連戦(東京ドーム)へ、1プレーをおろそかにしない戦いが大事になる。

続きを表示

2014年8月25日のニュース