唐川 昇格即先発で快投「散々足を引っ張ったので…やるしかない」

[ 2014年7月1日 21:29 ]

<ソ・ロ>ヒーローインタビューを終え唐川は、スタンドに帽子を振る

パ・リーグ ロッテ1―0ソフトバンク

(7月1日 東京D)
 ロッテ・唐川が5月15日以来の1軍マウンドで8回5安打無失点と好投し、ようやく今季初白星。試合後は「野手に助けられた部分も大きかった。川本さんがうまくリードしてくれたのでそれに尽きる」とチームメートへの感謝を口にした。

 初回いきなり先頭の中村を死球で歩かせて1死二塁のピンチを招いたが3、4番を打ち取ってピンチ脱出。変化球を効果的に使ってソフトバンク打線に的を絞らせず、8回87球の快投。試合後のヒーロー・インタビュー中、援護弾を放ったブラゼルに不意打ちで氷水をかけられる手荒い祝福を受けると「冷たいです」と笑顔を見せた。

 今季は開幕から0勝5敗(防御率8・31)と結果を出せず、“無期限の2軍調整”を言い渡されて5月16日に降格した。2軍で再調整を続けていたが、6月20日のイースタン・DeNA戦で7回2失点と好投し、先発の駒が足りないチーム事情もあってこの日に緊急昇格。「散々チームの足を引っ張ったので、何としてもチームの力になりたかった」と、復帰即先発で見事に結果を出した。

 「鷹の祭典」のためソフトバンクファンで赤く染まった東京ドームで復活の快投。唐川は「ロッテファンの皆さんに嫌われてもおかしくない内容だったのに…応援してもらって感謝しています」と不本意だった3カ月を振り返り、「本当に、ここからやるしかない。自分にできることを一つ一つ精いっぱいやりたい」と巻き返しを誓っていた。

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