雄星、大谷に直球で雪辱を!W杯教訓に「自分らしさ貫く」

[ 2014年7月1日 06:18 ]

<西武練習>マウンドで投球練習を行う菊池

 160キロを投げる怪物に対し、同じ直球で対抗する。西武・菊池は、2日の日本ハム戦(西武ドーム)で花巻東(岩手)の後輩・大谷と再戦する。4月12日の初対決で敗れた3学年先輩の左腕は「いろんな感情、悔しさはあるけど、勝たないと遠吠え、寝言になる。結果を出すしかない」とリベンジを誓った。

 大谷に勝つために必要なこととは何か。菊池はサッカーW杯に出場した日本代表から教訓を得た。目標に掲げた攻撃的スタイルを発揮することができず、1分け2敗で1次リーグ敗退。本田、香川ら主力はこぞって「自分たちのサッカーができなかった」と口をそろえた。日本の敗戦を見届けた菊池も「自分の球を投げるのが一番難しいこと。打者はそれを崩そうとしてくる。いかに貫けるかが大切。その精度を高めていかないと上には行けない」と痛感した。

 自分の球とは何か。答えは直球だった。「150キロを超すような投球がしたい。若いうちはそこ(スピード)を求めていきたい」。今季は開幕から不調が続き、ここまで3勝7敗、防御率4・00。それでも前回6月22日DeNA戦(横浜)では、プロ入り後自己最速タイの153キロを計測。「(大谷の)160キロはうらやましいし、スピードガンコンテストだと勝てない。でも、いつかは近づきたい」と力を込めた。 

 大谷とは最近、連絡を取っていないという。試合で会った際には「(大谷の)いい“気”をもらって、御利益ちょうだいよって、拝んでいます」と笑う。それでも、2度目の投げ合いで負けるわけにはいかない。「同じリーグでやっている以上は避けて通れない。やるしかない」。気合の直球勝負で今度こそ勝つ。

 ▼雄星VS大谷VTR(14年4月12日・札幌ドーム)初めての投げ合いで大谷が5回2/3を1失点で今季初勝利。最速157キロで、初の2桁となる10三振を奪ったが「(6回を)投げ切りたかった。全体的には(菊池が)上」と振り返った。菊池は3者連続四球を含む5四球と安定せず、6回3失点で黒星。ただ先にマウンドを降りることなく、先輩の意地は見せ「大谷に限らず、負けたくないという気持ちは強い。次もあれば」と再戦を望んだ。

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