今宮神話だ!ヤフオクDで打点挙げれば3年越し14連勝

[ 2014年4月27日 05:30 ]

<ソ・西>試合終了で松田(左)に抱きつく今宮

パ・リーグ ソフトバンク3-2西武

(4月26日 ヤフオクD)
 狙っていた直球を1球で仕留めた。1点を追う5回2死一、二塁。ソフトバンク・今宮は、菊池の2球目、真ん中やや低め142キロを捉えると、打球は左翼・栗山の頭上を越えた。逆転適時二塁打。試合前の時点で打率・207だった2番打者が勝負強さを発揮した。

 「真っすぐが絶対にどこかで来るなと思っていた。(打球が)越えろ!という気持ちでした」

 菊池の投球、性格はチームの誰よりも分かっている。ともに91年生まれの22歳。今宮は明豊3年時は春、夏連続で甲子園に出場したが、いずれも菊池の花巻東の前に涙をのんだ。プロでの対戦は昨季まで8打数3安打、打率・375。「本音を言えば、もうお互いに(高校時代のような)意識はないと思いますよ」と本人は気に留めていないが、それでも「負けたくない気持ちはありますけれど」と言う。今季初対決は2打席目まで抑えられたが、3打席目に意地の一打を放った。

 負ければ今季初の3連敗だったチームを救ったのは、バットだけではない。初回の守備。1点を先制され、なお1死一、二塁で中村が放ったセンターに抜けようかという打球をダイビングキャッチし、併殺を完成した。先発の中田を助けるビッグプレーに「終わってみれば、凄く大きかったと思います」と自賛した。

 今季の打点は6だが、ヤフオクドームで今宮が打点を挙げた試合はチームは12年から14連勝となった。「ゲッツーは助かったし、タイムリーは値千金でしょう」と秋山監督も称賛。リーグトップのチーム打率を誇る強力打線の中にあって、1メートル71の小柄の2番打者が攻守でキラリと光った。

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