外角球見逃した緒方 「進塁打=右方向」固定観念捨てよ

[ 2014年2月23日 07:44 ]

<広・神>3回無死二塁、緒方は見逃し三振に倒れる

オープン戦 阪神2―2広島

(2月22日 コザスタ)
 走者を進める打撃、いわゆる進塁打。0―1の3回無死二塁。阪神の打席には緒方、投手は左腕・篠田だった。緒方は初球をセーフティー気味のバントで三塁側にファウルした。2球目以降はバントの構えはなく、恐らくベンチの指示は「進塁打」に変わったと思われる。そしてカウント1ボール2ストライクからの4球目。外角直球に見逃し三振を喫した。

 この場面について、関川打撃コーチは「引っ張りにいっていたんでしょう」。右方向に引っ張って、凡ゴロでも走者を三塁に進めたい。姿勢としては間違ってはいない。

 ただ、相手バッテリーは当然、引っ張らせないような配球で攻めてくる。ましてや左対左。引っ張るのは容易ではない。同コーチは「あの打席については彼と話をしないといけない」と言った。引っ張るのが難しい外角球ならば、打球の勢いを殺して三遊間方向に狙い打つ手もあったのではないか。「そう、それもいいですよ」と同コーチ。現に、広島は初回無死一塁で菊池がチェンジアップに泳ぎながらボテボテの三ゴロを転がし、走者を二進させている。

 打者には「進塁打=右方向」という固定観念を解放する柔軟な考え方が必要だ。

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2014年2月23日のニュース