マー君、緊急渡米 まずシカゴ?球団絞り込み交渉行脚へ

[ 2014年1月9日 05:31 ]

メジャー球団と交渉へ“全米行脚”予定の田中

 新ポスティング・システムを利用して大リーグ移籍を目指す楽天・田中将大投手(25)が、今週末にシカゴを訪れ、カブス、ホワイトソックスと交渉を行うと、地元メディアが7日(日本時間8日)報じた。田中はこの日、緊急渡米した。現地では代理人のケーシー・クロース氏(50)と合流する。西海岸を本拠地とするドジャースやエンゼルスなどとも交渉するとみられ、移籍先決定への動きが加速しそうだ。

 代理人のケーシー・クロース氏の休暇が明け、田中の移籍交渉が一気に動きだした。シカゴのテレビ局「コムキャスト・スポーツネット」のルーク・スタックメイヤー記者は、自身のツイッターで「田中は今週、カブスとホワイトソックスに会うだろう。場所はおそらくシカゴだろう」と伝えた。大リーグ公式サイトも、この記事を引用して報じた。

 田中はこの日、関東圏内での自主トレを一時中断して緊急渡米したとみられる。スタックメイヤー記者はその後「田中は西海岸のチームとも会うことが決まっている」とツイート。西海岸には、移籍先として有力視されるドジャースとエンゼルスなどがある。田中は4~5日間、米国に滞在する予定で、東海岸のニューヨークにも足を運び、ヤンキースと交渉する可能性も十分ある。

 カブスは昨年11月8日、ジェド・ホイヤーGMが地元ラジオ局の取材に「我々は(田中争奪戦に)参戦する」と新制度が決まる前から他球団に先駆けて獲得の意思を表明していた。5年総額1億ドル(約105億円)以上とも言われる巨額オファーを出す資金力もある。ホワイトソックスはこれまで本格参戦の意思は表面化していないが、過去には高津、井口らの日本選手が在籍。シカゴは全米第3の都市だけに住環境は魅力の一つだ。

 移籍先候補が絞られていない段階での渡米には通常、交渉以外にも目的がある。過去には佐々木(元マリナーズ)、城島(同)、藤川(カブス)らが同様に交渉行脚を敢行。球場など施設の見学や本拠地の住環境チェックを行い、球団選びの参考にした。また、佐々木や城島は交渉をスムーズに進めるため、渡米直後に権威のある病院で身体検査を済ませており、田中も同じ手順を踏むことは十分に考えられる。

 交渉期限は米東部時間の24日午後5時(日本時間25日午前7時)と、残り3週間を切った。メジャー挑戦の希望を正式表明した昨年12月17日には希望球団について「特にありません」と話した田中だが、今回の渡米中に絞り込みが進むとみられる。

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2014年1月9日のニュース