Rソックス、最下位から地区V達成!GM「魔法ではない」

[ 2013年9月21日 12:42 ]

地区優勝をファンと喜ぶレッドソックス・上原

 レッドソックスが昨季の地区最下位から一気に地区優勝へこぎ着けた。チェリントン・ゼネラルマネジャー(GM)は「魔法ではない。チームに足りない要素を加え、それがしっかりと機能した」と冷静に分析した。

 戦力補強が成功した。昨オフはフリーエージェントの大物に手を出さず、補強ポイントを絞った。不振だった投手陣には、目玉の新戦力として、上原を迎えた。

 上原は年齢と、過去の故障歴に不安があった。GMも「1年間プレーできるか、懐疑的な部分はあった」と認める。だが、開幕当初から抑えにつなぐ役割をこなし、抑えのハンラハン、ベイリーが相次いで離脱する緊急事態で6月下旬から抑えを任されると、抜群の制球力で本領を発揮。「間隔を空けすぎないことで調子を維持し、感覚が研ぎ澄まされた」とシーズン自己最多の70試合に登板し、この間に27試合連続無失点、37打者連続アウトの記録もマークした。地元メディアから「近年で最高の補強」と絶賛された。

 昨季はバレンタイン前監督が選手と対立してチームが“空中分解”したが、新任のファレル監督は選手との対話を欠かさず、体調管理と精神面のケアに細心の注意を払って信頼関係を築き、チーム一丸となる態勢を整えた。

 ▼上原の話 うれしい以外、何もない。タズ(田沢)が頑張ったから僕も頑張れた。チームが去年あまり良くなかったので、自分が入って良くなったと言われた方がうれしい。充実感はあるけど、まだ達成感をもったら駄目。これからも気持ちを切らさずにやっていく。

 ▼田沢の話 最後にやられたのは悔いが残るが、勝ったことは素直にうれしい。1年間、少しはチームに貢献できたのかなと思う。何とかもがきながら来られた。僕なりには頑張った。引き続き精進しながら、一球一球、打者一人一人を意識してやっていく。(共同)

続きを表示

この記事のフォト

2013年9月21日のニュース