「ダンゴ状態」パ6球団の勝負は9月 楽天、西武、SB優位

[ 2013年6月21日 11:16 ]

スポニチ本紙評論家の有藤通世氏

 交流戦を終えたプロ野球は21日、セ・パ両リーグでの試合を再開する。スポニチ本紙評論家の有藤通世氏が、混戦のパ・リーグを展望。「勝負は9月になる」と予想した。

 パ・リーグ6球団は大混戦になると読む。勝負はズバリ、9月だ。ここまで60試合前後を消化。球宴まで20試合強を戦う。「ダンゴ状態」で突入するであろう9月にいかにいい状態で臨むか。ファンにとっては、胸躍るペナント争いとなるに違いない。

 夏場は投手陣に疲労も出るため、攻撃力のあるチームが試合を有利に運べるだろう。楽天はジョーンズ、マギーの助っ人2人が健在。西武も主砲・中村が復帰すれば破壊力が増す。交流戦で12球団No・1のチーム打率.289を誇ったソフトバンクは、長谷川、内川、松田らの奮闘が光る。この3球団が最終的に僅差で抜け出すと考えるが、力の差はわずかだろう。

 下馬評をはねのけ、ロッテは本当によく戦っている。松永、益田の救援陣が疲れに負けず、どこまで粘れるか。オリックスも糸井、李大浩(イデホ)、バルディリスの中軸は破壊力満点。日本ハムはその糸井が抜けた影響が出たのではないか。ただ、交流戦で貯金を3つ積み上げ、現在借金5。1位・ロッテとはまだ8ゲーム差と、混戦ムードをつくる主役になりつつある。

 上位に踏みとどまるには、大きな連敗をしないことが絶対条件である。楽天には田中、西武は菊池、ロッテは成瀬…。「負けない」投手がいるチームは、ここ一番で踏ん張りが利く。そんなエースの存在の有無も、ペナントの行方を左右する。

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2013年6月21日のニュース