大谷出演CMが憲章抵触か 高野連が調査乗り出す

[ 2013年1月18日 06:00 ]

CM出演問題について質問され表情を曇らせる大谷

 花巻東高(岩手)が昨年、日本ハムドラフト1位の同校の大谷翔平投手(18)を生徒募集のCMに起用したことが日本学生野球憲章に抵触する可能性があるとして、日本高野連が調査に乗り出したことが17日、分かった。

 日本高野連の竹中雅彦参事は「事前の申請は聞いていない。岩手県高野連を通じて事実関係を含めて調査している。CMの映像を見てから審議する」と話した。きょう18日にもCM映像が日本高野連に届くという。

 花巻東高によると、CMは昨年11月、地元の民放テレビ局で放映され、その中の1コマで大谷が花巻東のユニホーム姿で投球フォームを見せているという。

 同校の小田島順造校長は「(学校の)担当者から、岩手県高野連に確認しながら進めたと聞いている。問題ないと思う」との認識を示し、流石裕之野球部長は「憲章に抵触するとすればこちらの認識不足。高野連さんの指示を仰ぎます」と話した。

 学生野球憲章第26条は、高校の野球部員らが日本高野連の承認を得ず、報道目的以外のメディアに出演することを禁じている。

 ▽学生野球憲章第26条(3)(新聞・通信、テレビ・ラジオ、出版などに関与する基本原則) 加盟校、野球部、部員、指導者、審判員および学生野球団体の役員は、報道目的以外の取材に対し、学生野球に関与している事実を示して、新聞・通信、テレビ・ラジオ、出版などに関与する場合には、全日本大学野球連盟または日本高等学校野球連盟の承認を得なければならない。

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2013年1月18日のニュース