殊勲の押し出し死球…柳田「ボクでいいんですかね?」

[ 2012年8月2日 21:19 ]

9回2死満塁、代打柳田(左)が勝ち越しの押し出し死球を受け、生還する三走和田

セ・リーグ 中日3―2巨人

(8月2日 東京D)
 「ボクでいいんですかね?そういう気持ちです」。ヒーローインタビューに呼ばれた中日・柳田は戸惑いながら答えた。

 1点を追う9回、1点を返しなお2死満塁の場面に代打で登場。1ボール2ストライクからの4球目が左上腕部をかすめる。押し出しの死球。「全然、痛みはなかったです」と柳田。痛いのは巨人バッテリーの方だった。

 前日はチャンスでの一打が巨人・坂本の好守に阻まれ引き分け。「いい場面で使ってもらって結果出せなくで引き分けだったので、気持ちで行ったらボールが当たった。バットじゃなくで腕にですけど」。プロ7年目の30歳は“殊勲の死球”をそう振り返った。

 その裏、登録抹消された岩瀬に代わって守護神に指名された山井が3者凡退に抑え、巨人との3連戦は2勝1分け。ゲーム差は3・5まで縮まった。幸運な勝利に高木監督は「天は我らを見捨てなかった」と笑った。

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2012年8月2日のニュース