マー君、復帰後初勝利へ “AKB投法”で虎討ちだ!

[ 2012年6月5日 06:00 ]

Kスタでの全体練習に参加し、ダッシュする楽天・田中

 6日はプロ野球だって熱い!今や国民的行事となったAKB総選挙が6日に行われるが、プロ野球界も好投手が目白押し。楽天は田中将大投手(23)が「焦らず、気負わず、バランスよく」の頭文字を取ったAKB投法で阪神戦に先発。当日、24回目の誕生日を迎える日本ハムの斎藤佑樹投手(23)は、広島の野村祐輔投手(22)との「佑祐対決」が控える。総選挙に負けじとプロ野球界も盛り上がることは必至だ。

 腰は万全ではない。それでも1軍マウンドに上がる以上は勝利を目指す。必要なのは「(A)焦らず、(K)気負わず、(B)バランスよく」を意識した投球フォーム。エースの田中は「気をつけることはフォームのバランス。前回登板でも意識して、それができた」と言葉に力を込めた。

 腰痛から復帰2戦目の6日は、大好きなAKB48の総選挙の開票日。とはいっても球界を代表する投手として、当日はAKBに話題を独占させるつもりはない。4月下旬に腰痛で2軍落ちし、41日ぶりに1軍復帰した前回5月30日の巨人戦(東京ドーム)は、打線が杉内にノーヒットノーランを喫して敗戦も自身は8回2失点と力投した。「腰は完璧ではない」と話したが、結果を残せた要因はフォームが安定していたから。左足を上げる角度、グラブの位置、テークバック、リリースポイントが一定したことで伸びのある直球が復活した。

 今季はオープン戦で背中を痛めたこともあり、開幕当初からフォームが不安定だった。本調子でない状態が走者を許した際の「焦り」や「気負い」を生み、右肘が下がる一因になった。バランスの悪いフォームが腰に負担をかけて戦線離脱。2軍調整中はもちろん、1軍復帰後もフォーム確認に時間を割いてきた。

 この日のKスタ宮城での全体練習ではブルペンで37球の投球練習も実施。「前回登板からここまで状態は悪くない」と言う。阪神戦は過去5試合で3勝2敗、防御率3・38も「データや映像も大事だけど、やっぱり試合で対戦した時の感覚も重要だと思う」と語った。

 腰痛から復帰後初勝利を狙う田中は「調子が悪くても試合をつくらないといけない」とエースとして強い責任感もにじませる。焦らず、気負わず、バランスよく。「AKB投法」ができれば自然と今季3勝目は付いてくる。

 ▽第4回選抜総選挙 AKB48の通算27作目のシングル歌唱メンバーを決めるファン投票イベント。姉妹グループを含めて237人が参加する。1~16位は選抜メンバーとして表題曲を歌唱。以下17~32位、33~48位、49~64位と16人単位でカップリング曲を歌う。各曲のセンターは各グループの最上位者が務める。6日には日本武道館で開票イベントが行われ、これをフジテレビが生放送するなど、今や国民的な関心事となっている。なお、8月の東京ドーム公演後に卒業することを明言している前回1位の前田敦子は、今回の総選挙の出馬を辞退している。

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