中島獲得へ調査 Dバックス「候補として」リストアップ

[ 2012年6月5日 06:00 ]

ダイヤモンドバックスが調査していることが分かった西武・中島

 ダイヤモンドバックスが今オフの補強の一環として、西武の中島裕之内野手(29)の調査を進めていることが4日、分かった。中島は昨オフにポスティング・システム(入札制度)を利用してメジャー移籍を目指したが、ヤンキースとの交渉が決裂し残留。5月30日には海外FAの権利を取得し、今年はFA権を行使することが決定的とみられるだけに、今後の動向が注目される。

 今オフに海外FA権を行使するとみられる中島に、新たに興味を示す球団が現れた。3日のDeNA戦(西武ドーム)を視察に訪れたダイヤモンドバックスの林誠環太平洋担当ディレクターは、中島を獲得候補としてリストアップしていることを明かした。

 「前回と違って、今回はFA。名乗りを上げる球団も増えると思う。候補として見ておかなければいけない選手」

 ダ軍は正遊撃手のドルーが今オフにFA移籍する可能性が高く、遊撃手の補強が優先事項となっている。またメジャーの遊撃手といえばヤンキースのジーターや、3年連続25本塁打以上放っているロッキーズのトロウィツキーら強打者のイメージが強いが、林ディレクターは「ウチはパワー系の選手よりもコンスタントに打てる打者を求めている」と話している点も、コンスタントに安打を量産する中島にとっては有利に運びそうだ。

 中島をめぐってはジャイアンツも昨年から調査を継続している。今後の中島の活躍次第では、さらに獲得に興味を示す球団も出てくる可能性がある。

 ▽アリゾナ・ダイヤモンドバックス 98年創設で、アリゾナ州フェニックスに本拠を置く。ナ・リーグ西地区に所属し、プレーオフ出場5回でリーグ優勝1回、ワールドシリーズ制覇1回。昨季は94勝68敗で地区優勝も、地区シリーズで敗退した。率いるのはカーク・ギブソン監督(55)で今季が就任3年目。今季チーム総年俸は7428万4833ドル(約57億9400万円)で30球団中23位。斎藤隆投手(42)が初の日本人選手として今季から加入。本拠地球場はチェース・フィールド(4万8633人収容)で開閉式の屋根付き球場。

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