法大・三嶋10回12K 最後は圧巻の5連続三振締め

[ 2012年4月16日 06:00 ]

<慶大・法大>力投する法大先発・三嶋

東京六大学野球第1週第1日 法大1―1慶大

(4月15日 神宮)
 昨秋4位の法大は開幕戦で慶大と対戦し、延長10回、規定により引き分けた。今秋ドラフト候補の三嶋一輝投手(4年)は7安打12奪三振1失点で完投。10回150球を投げ抜いた。第2試合では明大が、昨夏の甲子園で日大三の優勝メンバーだった高山俊外野手(1年)の2安打2打点デビューなど、打線が15安打11得点の猛攻で東大に先勝した。

 一打サヨナラのピンチでも冷静だった。9回1死満塁。三嶋は福富を直球で見逃し三振に斬ると、山崎錬にはスライダーで空振り三振。ガッツポーズをしながら吠えた。

 「真っすぐはいまいちでしたけど、スライダーは腕が振れて打者の手元で曲がってくれた。負けなかったことは大きい」。延長10回もマウンドに上がり、5者連続三振締め。12奪三振で150球の力投に「最後まで投げ切ることを意識して投げ込んできたので1人で行こうと」と胸を張った。

 1年秋に神宮最速タイの155キロを計測したが、2年時から伸び悩んだ。昨秋は未勝利に終わり、走り込みと筋力トレーニングで肉体を追い込んできた。さらに「今年は真っすぐにこだわっていきたい」と投げ込む日々。この日150キロ台はなかったが、10回に145キロを計測するなどスタミナ面での成長を見せた。

 金光興二監督は「絶好調ではなかったが、粘り強く投げていたので最後まで行かせた」とエースをねぎらった。三嶋は「また投げる機会があると思うので、それに向けて準備したい」とフル回転を誓った。

 ◆三嶋 一輝(みしま・かずき)1990年(平2)5月7日、福岡県生まれの21歳。小6から野球を始める。福岡工では1年秋に投手転向。3年夏は県大会5回戦敗退。法大では1年春にリーグ戦デビュー。同年秋には神宮最速タイとなる155キロを計測。リーグ戦通算8勝6敗。1メートル76、75キロ。右投げ両打ち。

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2012年4月16日のニュース