4番・阿部にバントも…原監督「1本出なかった」

[ 2012年4月16日 06:00 ]

<D・巨>4番・阿部(右)にバントさせるなど1点にこだわったが、巨人・原監督は追加点を奪えず渋い表情

セ・リーグ 巨人1-3DeNA

(4月15日 H新潟)
 サヨナラの打球が左中間スタンドに消える。巨人・原監督もベンチから消える。今季初の延長戦は悪夢の結末。指揮官は「1点じゃ、なかなか勝つのは難しい」と絞り出した。

 ホームが遠かった。初回に村田の中前打で先制点を挙げながら、その後はゼロ行進。「スミ1」のままで終わり、連勝は4でストップした。好機は何度もつくった。7回1死一塁での坂本のセーフティーバント(結果は投飛)も含め、6度も犠打を試みて4度成功。8回無死一塁では4番・阿部も、昨年5月28日のロッテ戦(QVCマリン)以来の犠打を決めた。

 「1点勝負だから。(サインが)あっても不思議ではない」と阿部。重量打線が長打での大量点を狙わず、つなぎの意識で1点を目指した。しかし2回以降、5度あった得点圏の好機で打線は6打数無安打。8回の1死一、二塁でも高橋由が二ゴロ併殺打に倒れた。原監督は「1本出なかった、という状況ですね」と敗因を繰り返し強調した。

 5度も先頭打者が出塁しながら、得点は初回だけ。坂本の2度の失策はいずれも失点につながった。延長11回も1死三塁で満塁策をとらず中村と勝負。敗因を挙げればキリがないが、決定力不足に尽きた。飛ばないとされる統一球の導入で1点勝負が増えるのを見越し、「つなぎの意識を持つ重量打線」が一つのテーマ。投手陣はリーグ2位のチーム防御率2・21を誇る。巻き返しの鍵は、やはり打線が握っている。 

 ▼巨人・西村(サヨナラ被弾で今季初黒星)どんな状況でも抑えないとだめですね。次頑張ります。

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2012年4月16日のニュース