高木監督仰天プラン 46歳山本昌を開幕投手に指名

[ 2012年1月9日 06:00 ]

板東英二(右)と地元のテレビ番組に出演する中日・高木監督

 世界最年長の開幕投手の誕生だ!中日の高木守道監督(70)が8日、3月30日の広島との開幕戦(ナゴヤドーム)で球界最年長の山本昌投手(46)を先発させる仰天プランを披露した。地元のテレビ番組に生出演し、既に本人に通告しているとも明言。昨季は24年ぶりに未勝利に終わったベテラン左腕を復活させるために最高の大舞台が用意される。

 落合前監督ばりのサプライズ起用だ。地元テレビ局の応援番組で開幕投手についての話題が上がった時、高木監督の口から出たのは意外すぎる名前だった。球界最年長選手の山本昌。今年8月で47歳を迎える左腕を指名したのは、ただのリップサービスではなかった。

 「それぐらいのつもりでやってくれということです。マサもやる気になっているし、彼がマウンドに立てば、それだけで違ってくる」。昨年末に名球会総会が行われた台湾で対面し、本人に「開幕投手を頼んだぞ」と通告。その後も「会うたびに冗談で言っている」という。昨季は1、2軍で1試合も投げていないベテラン左腕だけに、開幕投手実現は何よりも今後の調整次第となるが「彼の状態が良ければ(開幕投手を)したっておかしくないでしょう」。そういう指揮官の目は本気だった。

 山本昌は97、98、01、02年と過去4度、開幕投手を経験。もし実現すれば自身10年ぶりで、46歳7カ月での開幕投手は98年の広島・大野豊の42歳7カ月を大幅に上回る史上最年長となる。大リーグを含めても最年長となり、まさにギネス級。ファンサービスと話題づくりに重点を置く新監督の決断に注目だ。

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2012年1月9日のニュース