巨人 清武氏訴える!内紛劇の舞台は法廷に

[ 2011年11月28日 06:00 ]

 巨人が、清武英利前球団代表兼ゼネラルマネジャー(GM=61)に対し訴訟を起こす準備を進めていることが27日、分かった。

 渡辺恒雄球団会長(85)を批判する記者会見を独断で開いたことなどが、球団の取締役としての忠実義務違反や不法行為に当たるとし、損害賠償を求める方針。清武氏は解任を違法、不当として12月にも訴訟を起こす姿勢を打ち出していたが、球団側も反撃に転じる構えを見せた。

 内紛劇が新たな局面を迎えた。この日、読売新聞東京本社の広報部は「取締役の忠実義務違反、不法行為に当たるとして損害賠償を請求する訴訟の準備をしている」と明言した。

 訴訟の際の原告については「清武氏は巨人軍の取締役だったので原告に巨人軍は入ります」と明かした。

 さらに「まだ(原告についての)詳細は決まっていません」と、読売新聞グループ本社、または渡辺球団会長が原告に名前を連ねる可能性に含みを持たせた。これまでは文書などによる反論という形で清武氏の主張に対応してきたが、ついに巨人側も法廷闘争に持ち込む準備を始めた。

 球団側は、日本シリーズ前日の11日に清武氏が渡辺会長を「コンプライアンス(法令順守)違反」などと批判する会見を独断で開催したことを問題視。球団内外を混乱させたなどとして、18日に清武氏を球団代表、GMなど全ての職務から解いた。

 清武氏は即座に法的措置を取ることを明言。25日には東京都千代田区の日本外国特派員協会で会見を開き、巨人側が示した解任理由に反論。解任を違法、不当として名誉毀損(きそん)などで12月にも訴訟を起こす考えを表明していた。

 清武氏の動きに対し、渡辺球団会長は21日に「こっちが法廷に持っていくよ。10人の最高級の弁護士を用意している。法廷ならわが方の最も得意とするところだ。俺は法廷闘争で負けたことがない」としていたが、その発言を実行に移すことになった。

 来季のコーチ人事に端を発した内紛劇は、双方が提訴の姿勢を打ち出したことで、長期戦は必至の情勢となった。

続きを表示

2011年11月28日のニュース