崖っ縁の中大踏ん張った 1勝1敗のタイに

[ 2011年11月14日 06:00 ]

<中大・拓大>6回、4点目の走者の生還に沸く中大ベンチ

東都大学野球1部・2部入れ替え戦 中大4―2拓大

(11月13日 神宮)
 2回戦が行われ、敗れれば2部降格の中大は先発の渡辺洋平投手(4年)が5回途中まで1失点にまとめ、拓大に競り勝った。この結果、1勝1敗のタイとなり、勝負の行方は14日の3回戦に持ち込まれた。

 中大は「入れ替え戦男」が期待に応えた。1年生だった08年春の入れ替え戦でノーヒットノーランを演じた渡辺が先発。右肩痛で昨年はベンチにも入れず、今季も救援で3試合にしか登板していない中、5回途中まで1失点にまとめ、勝利の原動力となった。

 「先発は朝、監督室に呼ばれて言われました。落ち着いて投げられたと思います」。2部だった3年前の駒大との入れ替え戦では、この日と同じ0勝1敗で迎えた2回戦に先発し快挙を達成。チームはその勢いで3回戦も制し、1部昇格を果たした。「先輩から入れ替え戦の雰囲気を知ってるのはおまえたちしかいないのだから頑張れ、と言われてました」と4年生の意地を見せた。高橋善正監督は「渡辺はメンタルが強いからね。あしたが本当の勝負。ウチは島袋しかいない」と、1年生左腕に全てを託した。

 ▽2回戦 (1勝1敗)
拓 大(2部1位)
 000 011 000―2
 101 011 00X―4
中 大(1部6位)

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2011年11月14日のニュース