篠田“普通ではない動作”で弱点見抜かれ自滅

[ 2011年9月2日 06:00 ]

<ヤ・広>1回無死、青木を投ゴロに打ち取り、ボールを手に一塁ベースに向かって走る広島先発・篠田

セ・リーグ 広島2―4ヤクルト

(9月1日 神宮)
 6回を2安打に抑えながら4失点で6敗目。広島・篠田の敗因は、初回先頭の青木を打ち取った投ゴロだった。マウンド上でさばくと、一塁まで猛然とダッシュし、アンダーハンドで一塁手にトス。これを見た大野投手チーフコーチは嫌な予感を感じていた。「あれだけ猛ダッシュで下からスローというのは…。次の打者は“オヤッ”と思ったんじゃない?」

 その通りだった。2番の川島慶は「探りを入れるために試みました。それが僕の仕事」と一塁方向へセーフティーバントを転がす。すると、左腕は一塁へ悪送球。動揺から制球を乱して四球、そして畠山に逆転3ランを浴びた。篠田は一塁送球について「僕のミス」と多くを語らなかったが、青木の投ゴロに対する「普通ではない動作」で、送球難という弱点を見抜かれてしまった。

 この日は2失策がいずれも失点につながった。最大10あった借金からの5割復帰を目指したが、4度目の挑戦も失敗。野村監督は「そういうことをしていたら(5割ラインを)抜け切らないということ」と険しい表情で話した。

 ▼広島・篠田(2回までに4失点で6敗目)もったいない。悔いが残る試合だった。

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