関西宮城県人会が東北応援団!有志募ってスタンドへ

[ 2011年3月25日 06:00 ]

震災が起きた日付を書いた帽子を手にする東北の工藤

第83回選抜高校野球 

 東日本大震災の被災地から出場の東北(宮城)が、本番モードに突入した。前日は東北OBで前監督の若生監督率いる九州国際大付の圧勝劇をスタンドから観戦上村主将は「次は自分たちがやらなきゃいけない」と、28日の大垣日大(岐阜)戦に向け気合を入れ直した。

 震災後は土のグラウンドで練習する時間がほとんどなかったが、この日は東北の次に割り当てられていた九州学院(熊本)が練習をキャンセルしたため、守備練習を中心にたっぷりと汗を流した。「外でやる感覚は取り戻せてきている」と上村主将は手応えを口にした。

 故郷の若者を応援すべく、関西宮城県人会も全面的にバックアップする。試合当日に有志を募ってスタンドに駆けつける予定で、同会事務局では「今回は被災したこともあり、多くの方が来てくれるのでは」と話した。震災のため地元の応援団は甲子園に来ることができない。そんな中、県人会の声援は心強い援軍となるはずだ。さらに宿舎には激励の手紙や食料が送られるなど、東北ナインを支援する動きは徐々に広がりを見せている。

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2011年3月25日のニュース