ロッテCS王手!西村監督「すべてをぶつける」

[ 2010年9月30日 06:00 ]

勝利に喜び合うロッテナイン

 【ロッテ3-2オリックス】泥臭くても、不格好でも勝てばいい。最後は1点差の薄氷の勝利で3年ぶりのCS進出に王手をかけたロッテ・西村監督は「勝てば良しとしないと。ここまで来たら内容は抜きにして勝つことが大事」と振り返った。

 大事な局面でチームを救ったのは不振にあえいできた金泰均だ。同点の6回1死二塁。甘く入ってきた直球をライナーで中前に運んだ。12打席ぶり安打が決勝打。前日に続き7番に降格した助っ人は「凄く大事な試合の大事な状況で打ててうれしい。後半戦で自分がもっと頑張っていたらチームはもっと楽な戦いができた。申し訳ないと思っているし、これから頑張ってCSに出て日本シリーズも勝ちたい」と胸を張った。
 4番として開幕ダッシュに貢献したが、相手の厳しいマークに加え、夏場でも比較的涼しい韓国とは違う猛暑で体調を崩し、打撃不振に陥った。幼少の頃から続けてきたすり足打法にも迷いが生じ、左足を上げて打つなど試行錯誤を続けても調子が上がらない。三ゴロ、遊ゴロなど引っかけるシーンが増える中、引きつけて中堅から右方向に打ち返す練習を繰り返し、大一番で本来の打撃を取り戻した。
 30日の今季最終戦に勝つか、引き分ければCS進出が決まる。プロ7年目で初の中4日で先発する成瀬は「力を出し切りたい」。開幕投手を務めたエースが最後も締める意気込みだ。指揮官は「今年のすべてをぶつけます。僕が審判にぶつかっていったら退場になりますけどね」と笑いを誘いながら闘志を高めた。今季144試合目。生まれ変わったロッテの真価が問われる大一番。スローガン「和」の通り、一丸となってCS出場をつかんでみせる。

 ▼ロッテ・今岡(8回に代打で中前打。約5カ月ぶりの安打で追加点を演出)1軍復帰してから初ヒットだし、いいところで打てて良かった。

 ≪○か△でCS決定≫ロッテが勝ち、既に全日程を終了した日本ハムと並び3位タイに浮上した。30日のオリックス戦(千葉マリン)に○か△で07年以来3年ぶりのCS進出が決まる。引き分けの場合、74勝67敗3分け(勝率・525)で日本ハムと同率で並ぶが、規定により今季直接対戦で13勝10敗1分けと勝ち越しているロッテが上位となる。なおロッテが千葉マリンでシーズン最終戦を行うのは08年以来10度目。過去の星取りは●○○○○○○○○の8勝1敗。96年ダイエー戦から8連勝中だがきょうはどうか。

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2010年9月30日のニュース