指揮官「メド立った」岸、CSいける!復活10勝

[ 2010年9月30日 06:00 ]

10勝目をあげた岸(右)は長田とグータッチ

 【西武4-1楽天】西武・岸の代名詞と言えるカーブが、今季最終戦で本来のブレーキと切れになった。

 6月29日の日本ハム戦(新潟)以来、3カ月ぶりの先発。右肩痛から復帰後は中継ぎで3試合に登板していたが「カーブが理想とは違う」と言い続けてきた。
 長いイニングを投げる際には何度も同じ打者と対戦するため、緩急は不可欠な要素になる。カーブは終盤の勝負どころで登板するリリーフでは勇気のいる球種。この日は86球中、22球が110キロ前後のカーブだった。18アウトのうち、6個を宝刀で奪った。「カーブがしょぼいと駄目なので。全部の球種を使わないと」。先発登板で多投することで、感覚をつかんだ。
 初回1死満塁では牧田を引っ掛けさせ遊ゴロ併殺。5回、見逃し三振のルイーズは、腰砕けとなった。岸が理想とする抜け具合、落差のあるカーブで、狙い通りに仕留めた。
 渡辺監督は「先発で行けるメドが立った」と評し、CSファーストステージ2戦目以降の先発が濃厚となった。中継ぎ登板から中3日。先発を直訴してつかんだ10勝目は、松坂もできなかった入団から4年連続2ケタ勝利となった。CS突破のカギを握る岸のカーブが、本来の球に戻った。

 ▼西武・栗山(チームで唯一の全試合フルイニング出場)自分1人の力ではできなかった。使ってくれた監督や、ケアをしてくれたトレーナーに感謝したい。
 ▼西武・銀仁朗(3月の左ひざ手術後初の1軍出場)久々の割には普通にできた。シーズンでいなかった分、(CSでは)チームの力になりたいなと思います。

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2010年9月30日のニュース