過密日程とも戦うイチロー 不振の中でも奮闘

[ 2010年7月27日 11:59 ]

 【マリナーズ1―6ホワイトソックス】イチローが決して好調とは言えない中でも奮闘を続けている。6回に左前へ3試合ぶりとなる安打を放つと、8回には遊撃内野安打。六回の守備では本塁打性の打球をフェンス際でジャンプして好捕した。

 バットの状態は万全ではない。オールスター戦後は、48打数9安打。打率は前半終了時の3割2分6厘から12試合で3割1分にまで下げた。7月は、この日を加えても2安打以上がまだ4度。力強い打球も目に見えて減っている。
 1回の打席では左飛に倒れながらも外角直球を強くたたけていた。だが、3回の打席は内寄り直球を強振してどん詰まりの二飛。精密なバットコントロールにズレが生じているのだろうか。
 不振の理由のひとつには過密スケジュールも考えられる。マリナーズは球宴以降、18連戦の真っただ中にいる。しかもオールスター戦も含めて、ここまで全試合に先発出場している。
 ただ、イチローは疲れや体調不良を決して自分から口にしない。ワカマツ監督は試合前の会見で「本人は大丈夫だと言っている。こちらも慎重に様子を見ていく」と話すにとどめた。(共同)

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2010年7月27日のニュース